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酒と蘊蓄の日々

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ご免で済んだら警察要らない?

小学生くらいになると「ご免で済んだら警察要らない」というセリフを覚えると思います。揉め事のときに兄弟とか友達の誰かがこのセリフを吐いて、それを真似する格好で受け継がれていくといった感じでしょうか? ま、所詮は子供のことですから、あまり深く考えずに使っているのでしょう。かくいう私も子供の頃は散々使ってましたけど。

でも、たまに大人になってもこういう子供じみたセリフを吐いて講義する人がいたりしますね。私が昔お付き合いしていた女性もそうでしたが、自分の主張を論理立てて説明するのが苦手な人にこうしたセリフを吐く人が多いように感じます。

また、こうしたセリフを吐く人に対しては、どんなに論理立てて説明しても埒があかない場合が少なくありません。もし、自分に非があるなら下手に弁明などしないで、ひたすら謝って機嫌をとるような行動に出たほうが早く解決できるかも知れません。


そもそも、「ご免で済んだら警察要らない」などというセリフが出てくるシチュエーションというのは何か約束を守らなかったり、気に障るようなことを言ったり、そういう他愛のない日常的な揉め事が殆どでしょう。

そういう揉め事というのは法的に見れば民事紛争ですから、日本の警察は原則的に介入しないんですよね。「ご免」で済ますか否かという民事的な争いに対して、日本の警察は初めから首を突っ込まないわけですよ。(こうした警察の民事不介入という原則に法的根拠はありませんけどね。)

警察が「ご免」で済ますか否か判断するのは、違法行為に対して刑事事件として立件するか否かといった場合で、それも軽微な場合に限られます。警察が起訴猶予と判断しない場合、「ご免」で済ますか否かの判断は司法に委ねられますから、これまた警察とは関係なくなるわけです。

だいたいですね、警察は「法の番人」なんていわれますけど、それ以外の職務も結構あるんですね。普段はあまり意識されていないかも知れませんが、彼らは色んな仕事をしているわけですよ。

例えば、警察の機動隊には「災害救援部隊」という部隊があります。災害時の人命救助には消防や自衛隊も出動しますが、警察の機動隊も専門の人員を擁し、やはり災害時に備えているわけなんですね。

警察のそれも消防のレスキュー隊と大差なく、彼らが運用している「機動救助車」も消防の「救助工作車」と大差ありません。実は、私は前職でその機動救助車に関わったことがあるんですね。ちなみに、Wikipediaの「救助工作車」の頁、警察用のところには、まさに私が関わった機動救助車の写真がアップされています。こうした普通の外観写真なら誰でも容易に入手できるでしょうから、関係者でなければ入手困難な製作途中の写真を特別にご覧に入れましょうか。

rescue.jpg
機動救助車(作りかけ)

Wikipediaには「警察はレスキュー車と呼んでいる」とあります。全国的にはどうなのか知りませんが、警視庁に関しては現場の人たちが便宜的にそういっているだけで、正式名称は「機動救助車」です。

かなり横道に逸れてしまいましたが、「ご免で済んだら警察要らない」という人は、もし災害時に自分の生命が危うい状況になったとしても、助けに来たのが警察だったら救助してもらうことを拒否して、他の救いの手が差し延べられるのを待つのが筋かも知れませんね。
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