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酒と蘊蓄の日々

The Days of Wine and Knowledges

チェーンカッター

いままで、自転車を積めないクルマに乗っていた私は、自転車を積めるクルマに買い換えようと決意し、現在納車待ちということは何度も書いてきたとおりです。この買い替えは要するに自転車を積んであちこちに遠征しようという目論見が発端ですから、それに備えて自転車を車内に固定するキャリアなども物色中の今日この頃だったりします。

これまで私が遠征するときは、主に輪行袋へ入れて鉄道で移動、駅のトイレで着替えてコインロッカーに荷物を預けるというありがちなパターンでした。工具は携帯用マルチツールを軸に必要最小限しか持てなかったわけですね。でも、クルマならば私が保有している工具の全ては無理ですが、普通の工具箱なら難なく積み降ろしができます。

とはいえ、いま自宅に置いてある自転車いじり用の工具箱はぼちぼちツールチェストに替えねばと思っているような状態で、重量もかなりかさんでいます。ですから、気軽にひょいひょい持ち運べるような状態ではないんですね。また、あれだけの重量となれば燃費にも悪影響が懸念されます。かといって、自転車を積んで出かける度に適当な工具をピックアップして小振りな工具箱に移し替えるのも面倒なハナシです。

そこで、使用頻度の高い工具をもう1セット取り揃え、クルマに自転車を積んで走りに行くとき手軽に持ち出せるようにしようと考えたわけです。もっとも、これまで使いやすさやクォリティの高さなどを求めて買い換えた工具が結構ありまして、死蔵状態の工具も沢山眠っていますから、これらを再活用するという線を中心に考えています。新たに買い求めようとしているのは、ボロくなって捨ててしまったり、人にあげてしまったり、もはや規格が合わず使えなくなってしまったり、といった理由で不足しているものを補充する感じです。

前置きが長くなりましたが、掲題のチェーンカッターも携行用の小振りなものを除いて10s対応のものは1つしかなく、買い足すことにしたんですね。

これまで私はホーザンのC-370を愛用してきました。ホーザンも年々値上げしていますので税込定価がほぼ4000円になってしまいましたが、実売価格は3300円前後くらいといったところでしょうか(数年前に私が買ったときは確か3000円しなかったと思いますが)。他社のチェーンカッターも2000円を切るものが減っている昨今ですから、とりわけ高価というほどでもないと思います。むしろ、価格性能比ではかなりのハイレベルではないかと思います。

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HOZAN C-370

これをもう一つ買っても良かったのですが、シマノ用としては一つの究極といえるTL-CN32を値上げされる前に買っておいたほうが良いのでは? という悪魔のささやきに抗しきれず、実は例のホイールを買う勢いに乗じてしまいました。

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SHIMANO TL-CN32

届いたそれを手にとってみて、思いました。まるで高級なワインオープナーを思わせる贅沢なつくり、動きの良さ、所有欲を満たす佇まい、やはり一つの究極だと。

実際に使ってみますと、ハンドルが大きく握りやすく、本物の木製で手触りも最高に良いのですが、チェーンを切るという作業にここまでのクォリティが必要とも思えませんでした。毎日使うプロの仕事であれば、この手に優しいハンドルも意味があるのでしょうけど、私の使用頻度では完全にオーバースペックです。

シマノTL-CN32は贅沢なつくりもさることながら、軽い力でスムーズに切れるという、その使用感も評判になっていると思います。スムーズに切れる秘密は矢の付け根の部分にボールベアリングが仕込まれており、滑らかに回って抵抗が非常に小さいからでしょう。また、ピンを抜いてもチェーンが保持されるホルダーが設けられています。

shimano_tl-cn32_2.jpg
シマノTL-CN32はピンを押す矢の根元に
ボールベアリングが仕込まれており、
スムーズに回るため軽い力でも良く切れます。
また、チェーンを保持する構造が設けられているため、
作業性も非常に優れています。


このホルダーによってピンを抜いた途端にディレイラーのテンショナーに引っ張られてチェーンが飛んでいくということもなく、またチェーンをつなぐ際もここに引っかけてやれば簡単にピンを装着することができます。(チェーンの着脱時にはチェーンホイール内側にチェーンを外しておくという人には関係ありませんが。)

しかし、これらはシマノTL-CN32だけのものではありません。実は、ホーザンC-370にも矢の根元のボールベアリングとチェーンホルダーが設けられています。申し分ない滑らかさで充分に軽く、作業性に大きな差はないといっても過言ではないでしょう。強いていうなら、シマノは矢を送るT字のハンドルが長いぶんだけトルクをかけやすいのですが、実用上は大した差とも思えません。

hozan_c-370_2.jpg
ホーザンC-370にも矢の根元に
ボールベアリングが仕込まれており、
また作業性の良いチェーンホルダーもあります。
つまり、チェーンカッターとしての基本性能は
シマノのTL-32と遜色ないつくりになっています。


例えていうなら、数万円の高級ボールペンと何千円かのそれと、リフィルを比べたら大差なかったという、そんな感じでしょうか? あくまでも個人的な感想ですが、ホーザンC-370で何の不足もなく、私ごときの使用頻度でこれ以上を求める必要はなかったというのが正直なところです。

ちなみに、シマノTL-CN32は矢のスペアがハンドル内に格納でき、デフォルトで2本付属しています。もちろん、スモールパーツとして求めることも出来、10本入りで3000円ほどになるようです。一方、ホーザンC-370はカシメてあるので矢だけの交換ができず、T字のハンドルごと入れ替えになりますが、1セットの実売価格は600円強といったところでしょうか。これを頻繁に交換する必要があるのはプロユースが殆どでしょうから、やはりアマチュアならホーザンのほうで充分な気がします。

ま、私の場合は買ってしまったので、シマノTL-CN32を自宅用、ホーザンC-370を出先用として使い分けるつもりですが、出先でチェーンを切る必要があったのは過去にも数えるほどしかありません。しかも、クルマに積んである工具箱にたどり着かないところでチェーントラブルが生じれば、結局携帯用マルチツールのそれを利用することになりますから出番はありません。やはり死蔵に近い状態になってしまうのでしょう。ゴメンねC-370。
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テーマ:自転車 - ジャンル:趣味・実用