
トラックの荷台下は燃料タンクやエアタンクやマフラーやバッテリーや
スペアタイヤなどなど、色々ゴチャゴチャしています。
一般的なトラックユーザーはそんなゴチャゴチャを気にせず使いますが、
こういう見た目の印象も大事なサポートカーはアンダースカートを付けますね。
需要が非常に少ないため、大概はFRPのハンドプライで殆ど手作りですから、
意外に値が張ります。
サポートカーは2台展示されていましたが、私の場合はやはり「動くサービス工場」といった感じのコチラに興味をそそられました。ベースは日野のデュトロもしくはトヨタのダイナ/トヨエースのいずれかになりますが、エンブレムが外されていましたので不明です(いずれも日野自動車の羽村工場で生産されている同じモデルですが)。

このような電動工具やエアコンプレッサーはもちろん、水槽と蛇口も装備されていますので、汚れた手を洗ったりすることも出来るようになっています。写真左上のほうにエアコンのリモコンが見えますね。こうしたバンの中は夏の炎天下でサウナのようになってしまいますから、この中で作業をするのであればエアコンは必須です。
私は前職でこの種のクルマを何台かプロデュースしたことがありまして、スナップオンさんとこの大型ツールキャビネットをプロモーションする移動展示車なども手がけたりしたことがあります。そのときはこれより大きい4tトラックベースで、やはり住宅用のエアコンを取り付けました。オルタネータの容量を増やし、インバータで交流100V電源を取り、室外機はバンの前方上部に設置、キャブ上のウインドディフレクタでそれを隠すというパターンがお約束ですが、このクルマも全く同じですね。
側面のパネルに窓を設けるとか、キャブと一体にするとか、もっと凝ったものにしようと思うと、キャンピングカーなどを手がけている特殊車体メーカーに作らせなければならず、コスト的にもかなりのレベルになると思います。が、このクルマの場合はカーゴ用のバン(冷暖房の効率を上げるためにパネルには断熱剤を入れているハズですから、ベースは保冷バンでしょう)を流用していますので、比較的低コストで作れます。ま、それでもメルセデスのSクラスくらいいってしまうかも知れませんが。

インナーワイヤーはこのように真っ直ぐ収納したほうが、余計なクセも付かず、スペース効率も良いというナイスなアイデアです。

ツールジャンキーな私としては一番興味のあるハンドツールですが、ソケットはトネとKTCがごちゃ混ぜで、PBとパークツール以外は殆ど国産ブランドになるようです。それもネプロスのようなハイグレードではなく、ごく普通の普及モデルばかりですね。ま、弘法筆を選ばずといいますか、プロのメカニックの方には使い倒してダメになったらどんどん新しいものに換えていくだけといった感じで些細なクォリティに頓着しない人も少なくありませんから、こんなものだと思います。

グリスは用途別にグリスガンに積め分けて使用しているようですが、このノズルの仕様はリオグランデのアレではなく、当blogでも以前ご紹介したアレと全く同じもののようです。(関係ありませんが、サーチエンジンで「グリスガン 自転車」と検索すると、かなり上位でヒットするせいか、当blogの中でもあのエントリは屈指のアクセス数になっているようです。)
ホイールのセンターゲージは複数ありましたが、振れ取り台は見かけませんでした。どこかに収納しているのか、問題があるホイールは交換するだけで、出先では基本的にいじらないことにしているのか、その辺はよく解りません。
傍らにはコーヒーメーカーなども置かれていたり、MTBのイベントで山の中へ行ったら必須という吊り下げ式の蚊取線香皿がぶら下がっていたり、生活感といいますか、現場の雰囲気みたいなものがあって、なかなか良い感じでした。

コチラはスバル・レガシーをベースとしたサポートカーです。シマノのコーポレイトカラーにペイントされ、そのロゴがカッティングシートで入っているのは当然ですが、スペアホイールを搭載するキャリアがルーフ上とラゲッジールームに設置されている以外はあまり特殊な感じではありません。助手席のヘッドレストが外されて、そのバックレスト裏に工具が並べられていますが、至って普通のクルマです。
といったところで、シマノについてはボチボチおしまいにしますが、最後にコレもご紹介しておきます。

既にアチコチで伝えられていますのでご存じの方も少なくないと思いますが、シマノから本格的に純正ケミカルが発売されることになったそうです。これまではグリス類やMTBの油圧ブレーキのフルード等、最低限の展開にとどまっていましたが、実力のほどはどうでしょうか?
(つづく)
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