酒と蘊蓄の日々

The Days of Wine and Knowledges

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AKY 2

いま、公共広告機構は全国キャンペーン「しっているを、しているへ。」で地球温暖化は人為的なものと断定し、レジ袋を使わないことなどが地球温暖化防止になるという科学的根拠の希薄な運動を推奨するテレビCMを流しています。

人為的温暖化説の根拠はコンピュータの中に作られた仮想の地球を動かした単なるシミュレーション結果に過ぎません。が、これを既成事実化してきた人たちの常套句は「科学的な事実関係が明らかになるのを待っていたら手遅れになる」というものでした。

一方、「オゾンホールは南極固有の季節現象である」という科学的知見が広まる前に、「フロンガスはオゾン層破壊ガスである」ということにされてしまいました。こうした前例を鑑みれば、単なる仮説をあたかも真実であるかのようにプロパガンダし、先走った行動を扇動するのは危険かも知れません。(省エネルギー・省資源化など、それ自体は良いことだと思いますが。)

人為的温暖化説を盲信する世間の空気に流され、本当のところは何も「しっている」わけではない状態で「明日のために、いま始めよう。」と捲し立てるようなテレビCMを流すことに、私は強い抵抗を感じています。


ところで、私がこれまで最も好ましいと思った公共広告機構のテレビCMは2002年にオンエアされていた『IMAGINATION』という作品です。

このCMの企画・制作は電通になりますが、カンヌ国際広告賞銀賞を筆頭に、アジア太平洋広告祭ではテレビCM部門グランプリ、公共サービス部門金賞、The Best Director賞と各賞を総舐めにし、ニューヨークADC賞銀賞、全日本CMフェスティバル銅賞、クリオ賞銅賞、クレスタ賞など、数々の賞を受け、内外で高く評価されました。

60秒ないし90秒という長尺であったゆえ、実際にはBSデジタル放送でのオンエアに限られていましたから、殆どの日本人はリアルタイムで見ていなかったと思います。最近は地上波の番組で取り上げられることもあって、それで初めて見たという人のほうが遙かに多いのだと思います。ま、私もそのクチですが。

どのような内容かは実際にご覧頂いたほうが早いでしょう。

『IMAGINATION』(90秒編)


公共広告機構のアーカイブにはこのような説明文が掲載されています。

子供たちは、大人の常識をはるかに超えた想像力や発想力を持っています。しかし、それに気づかない大人たちは、そんな自由な感性を、教育の名のもとに既成の枠に押し込み、結果として没個性で画一的な子供を大量に生みだしているのではないでしょうか。この作品は、そんな思いを込め、実際にスタッフの一人が子供の頃に体験した実話をベースにドラマ仕立てで制作しました。


現実問題としてこういう枠にはまらず周囲に流されない個性的な子供ばかりになってしまったら、逆に先生のほうがノイローゼになってしまう恐れもありますが、このCMが伝えようとしていた主旨は非常に良い方向を向いていると思います。AKY(あえて空気読まない)という姿勢も支持したい私としては、かなり好感度の高い作品といえます。

このような広告を展開してきた公共広告機構が、既成の枠に押し込まれ、画一的な環境指向に流されたテレビCMをオンエアしている現状は残念でなりません。

余談になりますが、上記の説明文を読んでいたら、ふと思いました。この文章の一部を入れ替えれば、いまのエコヒステリーを説明する文章になるのではないかと。

地球環境は、人間の常識をはるかに超えた複雑な仕組みを持っています。しかし、それに気づかない人間たちは、そんな複雑な仕組みを、環境保護の名のもとに既成の枠に押し込み、結果として短絡的で画一的な環境問題を大量に生みだしているのではないでしょうか。

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