酒と蘊蓄の日々

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進化するコンタドール

昨年のツール・ド・フランスを制したアルベルト・コンタドールが今年のブエルタ・アル・パイス・バスコ(以下バスク一周)でも総合優勝しました。ま、日本では殆ど無名ですし、ツールの1/3にも満たない6ステージのレースではありますが。

vuelta-al-pais-vasco_2008.jpg
バスク一周2008の表彰式
カデル・エヴァンス、トーマス・デッケル、
ダミアーノ・クネゴといった実力者たちを抑え、
ポディウムの中央に立つアルベルト・コンタドール。


このバスク一周でコンタドールが示した注目すべき実力は、最終の第6ステージも制したことでしょう。というのも、このステージは個人タイムトライアル(以下TT)だったからです。

昨年のツールでは、ミカエル・ラスムッセンがドーピング疑惑で棄権に追い込まれたため、コンタドールは第17ステージでマイヨ・ジョーヌを手にしました。が、第19ステージの個人TTではリーヴァイ・ライプハイマーに2分18秒、カデル・エヴァンスにも1分27秒の大差をつけられました。マイヨ・ジョーヌは守ったものの、これによって総合タイムもそれぞれ31秒、23秒まで迫られてしまったんですね。TTには不安を残す戦績といわざるを得ず、彼は典型的なクライマーだと私は見ていました。(TTにも山岳にも強い選手はオールラウンダーと呼ばれるのが普通です。)

vuelta-al-pais-vasco_st6.gif
バスク一周2008 第6ステージのコースプロフィール

今年のバスク一周の第6ステージは前半に約4kmで約250m登っている区間もありますが、絶対的な距離が短いですし、全般的に見てもクライマーに有利なコースプロフィールというほどではないでしょう。TTにも定評のあるエヴァンスや、2004年と2005年にTTのオランダチャンピオンとなったトーマス・デッケルを抑え、コンタドールはこのステージを制しました。この結果を見れば、着実に苦手を克服してきたのではないかと感じさせられます。

まだ25歳で伸びしろも充分にある若手の活躍には、これからも注目したいところです。が、以前にもお伝えしたとおり、彼の走りを今年のツールで見ることは出来ません。中には昨年のツールで「ラスムッセンに食らいついていけたあの走りはドーピングなしで可能なのか?」という疑惑の目を向けているメディアもありますが、ラスムッセンもドーピングの事実が確認された訳ではありません。

ま、この辺はよく解りませんが、今年のツールからコンタドールが(というより、彼の所属するアスタナが)締め出されることになった原因は、以前にも触れたように政治的な軋轢といった印象も拭えず、残念でなりません。

世界最高レベルの実力者を擁する世界最高レベルのチームを締め出して行われるレースが世界最高のレースたり得るでしょうか? こうしたことが続くとしたら、ツール・ド・フランスは長い歴史と伝統にしがみつくばかりで、主催者の自分よがりな中身の薄いスポーツイベントへと堕してしまうかも知れません。

テーマ:自転車ロードレース - ジャンル:スポーツ

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