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ジロはディフェンディングチャンピオン復帰

今年のツール・ド・フランスに昨年の覇者であるアルベルト・コンタドールが出場できそうもない状況にあることは以前お伝えしました。急激に力を伸ばした選手は必ず疑われるのがこの世界の常となって久しいわけですが、彼の場合はどちらかというとUCIとグランツール主催者との軋轢に巻き込まれた悲運といった感じでしょう。

一方、ツールと並ぶステージレースのジロ・デ・イタリアですが、こちらの昨年の覇者であるダニーロ・ディルーカも今年の出場は厳しいのではないかと見られていました。彼は昨年の第17ステージ後の検査でホルモンの値に異常があったことから生理食塩水などの注射があったのではないかと疑惑が持たれていたんですね。要するに、ドーピングの隠蔽工作があったのではないかと疑われていた訳です。

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CONIの公聴会出席のためローマ五輪スタジアムに入るディルーカ

その約1ヶ月半後の7月14日にはCONI(イタリア五輪委員会)の公聴会が開かれ、彼は潔白を主張していましたが、10月15日にはUCIから3ヶ月の出場停止と、このとき総合首位だったUCIプロツアーのポイントも剥奪されてしまいました。さらに、CONIは彼に対して2年間の出場停止処分を求めていましたが、それを不服としたディルーカは12月にCAS(スポーツ仲裁裁判所)へ提訴し、この4ヶ月を戦ってきた訳ですね。

で、彼が所属していたリクイガスのマッサーである中野喜文氏のblogよりますと、「今回の件(血漿及び水の点滴の疑惑)だが、特にそれ自体がドーピング行為と判断されるべきではない」との理由で、CONIが請求していた2年間の出場停止処分は退けられ、ディルーカ勝訴というかたちで決着がついたようです。

思えば、CONIは同じく昨年のジロの後、アレッサンドロ・ペタッキに対してもドーピングの疑いをかけました。ペタッキは持病の喘息に対して気管支拡張薬サブタモールの投薬が承認されていましたが、昨年のジロ第11ステージ後に行われた尿検査で規定値を約15%オーバーしていたことが問題視されました。

投与された薬物が尿に排出される量というのは体調によって左右されることもありますし、投薬量を間違えた単純なケアレスミスだったのかも知れません。が、いずれにしてもCONIはこれをドーピングとみなし、1年間の出場停止を請求したわけですが、7月24日にFCI(イタリア自転車競技連盟)はCONIの処分請求を棄却しました。

ま、私もイタリアのスポーツ界の事情、特に各々の機関がどういう関係になっているのか、その裏には政治的な摩擦や癒着などがあるのか、全く解りません。また、選手と薬物の関係も実際のところは解らないことだらけです。が、それにしても、競技以外でも戦わなければならないこの無駄なエネルギーの消耗は何とかならないものかと思います。

ディルーカの場合、昨年のUCIプロツアーチャンピオンになる可能性は非常に高かったと思いますが、それは叶わず、リクイガスとも契約切れで更新はならず、今年は下位のコンチネンタルプロであるLPRブレーキへの移籍を余儀なくされました。(ちなみに、同チームにはアスタナからパオロ・サヴォルデッリも移籍してきています。)

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LPRブレーキへ移籍したディルーカ(右)とサヴォルデッリ(左)

ディルーカは昨年の世界選手権直前から実戦を離れ、半年が経過しています。トレーニングを充分にこなしてこれたとしても、レース勘を取り戻すなど、実戦モードへの調整が間に合うのか、微妙ではないでしょうか? ジロの開幕はあと3週間ほどです。

テーマ:自転車ロードレース - ジャンル:スポーツ

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