酒と蘊蓄の日々

The Days of Wine and Knowledges

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引きがけ

今日、仕事で某霊峰の麓に行ってきました。

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何に使う車両かは改めてご説明するまでもないですね。昭和62年製だそうです。20年余の任務を終え、今日、この基地から去ります。明日には船に積まれ、遠い北の地で余生を過ごすそうです。

が、彼はまだこの地に残りたいのか、テコでも動きませんでした。

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元々バッテリーは上がっていたようですが、充電しても、彼の替わりに入ってきた新車のバッテリーにつないでも、ウンともスンとも言いませんでした。セルモーターか、そこまでの配線が死んでいるのかも知れません。

あ、言い忘れていました。私の本来の任務は別だったんですけど、行きがかり上、手伝うことになりました。

いずれにしても、明日の船に間に合わせるには今日中に何としても動かさなければならないということで、誰かがボソッと言いました。

「押しがけするしかないな。」

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ということで、彼の2年後輩とワイヤーでつなぎ、基地内の狭いスペースをいっぱいに使って押しがけ(というより引きがけ)することになりました。

走れる距離はせいぜい20mといったところでしょうか。彼の全長の2倍少々しかありません。公道に出るとマズイので、走れるだけ走ったら急制動しなければなりません。

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奥に白い乗用車が見えますが、あそこが公道です。歩行者や自転車は殆どいませんでしたが、自動車の通行量は少ないと言えません。なので、写真の状態から5mと前に行けない非常に過酷な条件でした。

写真左下にくっきりとブラックマークが見えますが、一度目は2m近くホイールロックしてしまい、失敗でした。助走距離が短いので3速(乗用車の2速相当)でクラッチミートしたのが裏目に出たようです。

気を改めて、二度目のトライです。ブレーキランプが点灯する直前にエンジンが唸りをあげ、エキゾーストパイプから真っ黒い煙が吐き出されました。

車両総重量15t超の総輪駆動車の押しがけ(というより引きがけ)。狭い基地内というシビアな条件も重なって非常にスリリングでした。こんな迫力のある押しがけ(というより引きがけ)はなかなか見られるものではありません。

3時間半におよぶ格闘とその後のスケジュールに押され、昼食抜きになってしまいましたけどね。


・・・港までは一般道を夜通し走るそうなので、船に載せるまではエンジンを切らないとして、船から降ろすときはどうするんだろう? あの時あの場所でそんなことを考えている人は(私を含めて)誰もいませんでした。

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