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急転直下

本当は5月7日のエントリで取り上げるつもりだったのですが、NHKの番組の影響が思いのほか大きく、例のエアカーがらみでのアクセスが放送当日と翌日(5月5~6日)だけで何十件もありましたので(今日だけでも述べ30件くらいのアクセスがありましたし)、そちらの話題を優先させることにしました。

ということで、もう皆さんもご存じかと思いますが、明日の5月10日から開幕するジロ・デ・イタリアにアスタナが出場することになりましたね。

私も5月4日にアスタナからプレスリリースが出たという情報は掴んでいたのですが、公式サイトの更新は3月下旬から滞っており、このときはまだ半信半疑でした。が、5月6日にはガゼッタ・デッロ・スポルト(ジロ・デ・イタリアの主催者RCSスポルトのメディアグループのスポーツ紙)のサイトでスタートリストを確認し、疑いようがなくなりました。

ただ、「ディフェンディング・チャンピオン不在のツール」でもお伝えしたように、アスタナを排除する旨を表明していたRCSスポルトをUCI(国際自転車競技連合)のパット・マッケイド会長が手厳しく批判するなど、政治的な確執が色々あったハズなんですね。なので、何故ここに至って急転直下の出場となったのかはよく解りません。別の政治的な思惑が働いたのか、大金が動いたのか、チームの嘆願が実ったのか、その全てか、はっきりしたことはなかなか表向きには伝わってこないでしょうけど。

いずれにしても現在もっとも充実した人材を抱えるアスタナですから、準備不足はあるにしても優勝に絡んでくるだけの実力は充分にあります。レースを面白くしてくれる存在になるのは間違いないでしょう。

contador_in_giro2008.jpg
空港でインタビューに応じるアルベルト・コンタドール
今年のジロはシチリアの州都パレルモからスタートです。
初日からいきなりチームTTとなるため、
アスタナチームのコンディションはいかばかりか
戦績が如実に物語ることになりそうですね。


アスタナはツール・ド・フランスの主催者であるASOの主催レースであるパリ~ニースから排除された件も以前お伝えしたとおりですが、状況が好転したような情報は伝わってこない以上、今年の彼らにとってジロは最高のステージになるでしょう。ということは、全力で勝ちに来るのも間違いないと思います。ブエルタ・ア・エスパーニャの出場も決まっていますが、間も開きますし、格も違いますし。


もう一つ、これも経過の情報が全くといって良いほど日本まで伝わってこなかったので急転直下という印象が否めないニュースですが、昨年のジロでマリア・チクラミーノ(ポイント賞)を獲得したアレッサンドロ・ペタッキのドーピング疑惑も判定が覆って、1年間の出場停止が決まったようですね。

petacchi_out.jpg
判定が覆され、出場停止処分が決まったペタッキ
これもガゼッタ紙の写真を拝借しましたが、
どのタイミングで撮影されたかは解りません。
ま、こういうニュースの素材として使われる写真は
こういう渋い表情が選ばれるのは万国共通でしょう。


以前「ジロはディフェンディングチャンピオン復帰」でも触れましたが、そもそも、この件は昨年のジロの第11ステージを制したペタッキがその直後の検査で気管支拡張薬のサブタモールが基準値を超えて検出されたということが問題になっていました。このことからCONI(イタリアオリンピック委員会)が1年間の出場停止を求めていましたが、FCI(イタリア自転車競技連盟)は故意のドーピングではないと判断し、お咎めなしということになったハズでした。

その後、ペタッキはブエルタにも出場して第11ステージと第12ステージで連勝したり、パリ~ツールを制するなど活躍を見せていました。が、彼の処分を求めていたCONIはFCIの判定を不服としてCAS(スポーツ仲裁裁判所)へ申し立てを行っていたということですね。

それにしても、CASの決定も何だか変な感じです。CONIの訴えを認めてペタッキを1年間の出場停止としていますが、昨年のジロ以降は疑惑の中にあって競技活動を2ヶ月ほど中止していた期間を考慮し、CASからペタッキに言い渡された実際の出場停止期間は昨年11月から今年8月までの10ヶ月間ということになりました。

実際にはこの期間にもペタッキはレースに出ていて、GPコスタ・デッリ・エトゥルスキ、ルタ・デル・ソル、バレンシア一周でステージ優勝していますが、その戦績は取り消され、昨年のジロのステージ優勝やマリア・チクラミーノも剥奪されます。しかし、何故か昨年10月までの活動期間中に得たブエルタでのステージ優勝やパリ~ツールの優勝は剥奪されないそうなんですね。私には意味がよく解りません。

もしかしたら、「たとえ過失であっても基準を上回る投薬は一切認めない」という意思を示しつつ、ある程度は情状も斟酌したということなのかも知れません。1年間の出場停止といっても、その期間は過去に遡ってスタートさせ、今般の判定からの実質的な出場停止期間は4ヶ月程度ということになっています。昨年のジロの後の活動中止期間も考慮されていますから、CONIの1年という求めを認めつつ、正味の処分期間は緩和された格好にも見えます。

ペタッキは持病の気管支炎が悪化して今年のジロには不参加を決めていましたが、これでツールへの出場も叶わなくなりました。このままいけば、本格的な復帰はブエルタあたりからという昨年と全く同じパターンになるでしょう。これが偶然なのか、彼をツールから排除したいという意志が2年連続で働いたのか、その辺はよく解りません。

ヨーロッパ人ならそれくらいのことはやりかねませんが、根拠もなくそういう色眼鏡で見るのもはしたないことですから、これくらいにしておきます。

テーマ:自転車ロードレース - ジャンル:スポーツ

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