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ボールベアリング用ピンセット (その2)

私がカップ&コーンのハブベアリングをメンテナンスするとき、常々不便に感じていたことを一挙に解決してくれたこのピンセットは元々ビーズ細工に用いるために作られた専用のピンセットです。ドライバーなどの製品でもお馴染みの「アネックス」というブランド、兼古製作所がピンセットも多く手がけていることは知っていましたが、このような特殊用途のピンセットまでラインナップしているとは私も知りませんでした。

兼古製作所でこのピンセットを設計した人も、これを自転車のハブベアリングのメンテナンスに応用するなどといったことは全く考えていなかったでしょう。でも、自転車のハブベアリング専用に作られたのではないかと見まごうくらい、ピッタリとボールの丸みにフィットします。大き過ぎも小さ過ぎもしません。

anex-151_ball-bearing.jpg

もちろん、扱いやすさも格段に違います。ハンドルを握り込むようなかたちになるプライヤーより、指先で摘むピンセットのほうが細かい作業で圧倒的に有利なのは言うまでもありません。力もいらず、確実にホールドしてくれますし、元々は樹脂製のビーズも傷つけないように扱うためのツールですから、硬い鋼球に傷を付ける心配は皆無です。

anex-151_r-hub.jpg

私の知る範囲ではプロメカニックでもこういうアイテムを使っている人を見たことがありませんが、逆にこれほど便利なものがあることにみんな気づいていないのは勿体ないハナシだと思います。

以前にも、「タイラップ用ニッパー」のときに書きましたが、ある業界では当たり前のツールでも、別の業界では全く知られておらず、原始的な作業や粗雑な扱い方に甘んじているなんてことが時々あります。こうした業界の垣根みたいなものがあることを私は知っていますので、何か不便なことがあったら別の業界では上手いこと対処しているのではないか? と考えるようにしています。殊にいまはネットが発達していますから、かなりディープな情報も比較的簡単に見つけることができますし。

ちなみに、このピンセットへ行き当たった顛末はこうでした。

当初、私はボールベアリングを傷つけないようなロングノーズプライヤーはないかと物色していました。すると、樹脂をはめ込んだソフトチップのプライヤーというものがあることを知りました。私が見かけたのはワイヤークラフト用で、要するに針金細工で傷つけないようにそれを扱うためのプライヤーでした。

これはこれで悪くないと思ったのですが、そもそもは針金を摘んで曲げたり伸ばしたりするプライヤーですから、グリスまみれのボールベアリングを滑らせずに保持できるかは未知数でした。ですから、すぐには食指が動くこともなく、保留にしておいたんですね。

しかし、そのワイヤークラフトから分野的に近いビーズアクセサリーの分野に行き着きました。ワイヤークラフトもビーズを組み合わせることが珍しくないようですし、ビーズアクセサリーも芯にワイヤーを利用するケースが珍しくないようなんですね。ま、詳しく勉強したわけではありませんが、各々の間には明確な垣根がないような感じでした。

そうした絡みでこのピンセットと遭遇するに至ったわけです。が、これは殆ど偶然だったかも知れません。ただ、何か便利なアイテムはないだろうか? と探さなければ一生出会うことはなかったでしょうから、アクションを起こす大切さをこの一例でも再認識しました。

以前にもサスペンションポンプの空気圧計を流用した高圧用タイヤゲージやドリンクのパウダーを取り分けるためにシュガーポットを利用するなどの例をご紹介しましたが、こういう分野が違うものを引き合わせるような発見は、私にしてみればなかなか痛快だったりします。もちろん、こうした模索は不便を何とかしたいという欲求からスタートする故、不便が解消される気持ちよさも加わりますから、尚更でしょうね。

(おしまい)

テーマ:自転車 - ジャンル:趣味・実用

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