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ランスはチームのどこに身を置くべきか?

ランス・アームストロングがアスタナで現役復帰することが正式に決定したのは皆さんもご存じかと思います。彼のビデオメッセージが出されたとき24日に詳細を発表するとのことでしたが、全て予定通りでしたね。

現役復帰を発表するランス
現役復帰の詳細を発表するランス・アームストロング

その数日前、アスタナのエースであるアルベルト・コンタドールはスペインのスポーツ新聞『アス』紙のインタビューに応えています。史上5人目の3大ツール全制覇を成し遂げた彼ですが、ランスのアスタナ合流に対して不安感を抱いており、このように述べていました。

「そうなれば面倒なことになってくる。僕はチームのエースの座を戦わずして手に入れた。そしてアームストロングが入れば、チームは彼を優先して僕は被害を被るという難しい状況に陥るだろう。」

「彼が言ったことを自分自身の決定の基準にするつもりだ。2010年までの契約があるので残留するつもりではあるが、他のチームからかなり良い条件提示を受けている。ブリュイネールは僕が結果を出せると信じているが、彼が名を上げたのはアームストロングとの結びつきがあったからということは否定できない。」

今年はチームごとツールから排除されたものの、ジロとヴエルタでのコンタドールは見事な勝ちっぷりでした。もはや実力No.1はツールを制したカルロス・サストレでもなければ、サストレと最後までツールの優勝を争ったカデル・エヴァンスでもなく、コンタドールであることを疑う人はいないでしょう。

グランツールで勝てる実力No.1が引く手数多というのは当然のことで、アスタナとしても彼を手放したくはないでしょう。ブランクもあり、年齢的にも厳しいランスを立てるより、コンタドールをエースとしたほうが監督のヨハン・ブリュイネールも勝利へのシナリオを書きやすいでしょう。

もっとも、ランス自身も置かれている立場をよく理解しているようです。当初はツール8勝目を目指すと伝えられていたものの、24日の会見の折、

「ツール8度目の優勝は保証できない。しかし、ライブストロング(ランスのライフワークであるがん撲滅キャンペーン)のメッセージががんに対する様々な状況に影響を与えるだろうということは保証する。」

「彼(コンタドール)とレースに参加することを楽しみにしている。アルベルトは現在地球上で最高のライダーだ。我々はそれを認識し、尊重しなければならない。今、私があれほど速く走れるか分からない。ことがうまく運ぶことを願っているよ。」

と述べ、コンタドールを賞賛し、チームの纏まりを乱すことのないよう配慮しています。

ま、現実的にランスがかつてのような実力を取り戻すのは容易ではないでしょう。ランス贔屓のブリュイネールといえども余程のことがなければコンタドールのアシストとして走らせ、折を見てツールのステージ優勝で花を持たせるといったことを考えているのではないでしょうか?

サイクルロードレースの良いところは、勝利したエースだけでなく、その勝利をアシストした選手も賞賛されるところです。ランスの身の置き場所としてもっとも無難な線はそのあたりなのかも知れません。ブリュイネールがランスを優先させるようなことがあれば、コンタドールがチームを去るのは必至でしょうし。

テーマ:自転車ロードレース - ジャンル:スポーツ

コメント

そんな感じで、

人事移動は~厳格に適材適所でやるべき。
と、思っている。

  • 2008/09/28(日) 00:28:41 |
  • URL |
  • 武田 #-
  • [ 編集]

武田さん>

初めまして。

サイクルロードレースに限らず、こうしたプロスポーツの世界では
ファンやメディアなど外野の騒音や、スポンサーの意向など、
色々なシガラミと折り合いをつける難しさもあるとは思いますが、
やはり理想は仰る通り、「適材適所」ですよね。

  • 2008/09/29(月) 21:49:44 |
  • URL |
  • 石墨 #PxDbU/1w
  • [ 編集]

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