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ボディシェーバー (その3)

一般消費者向けの製品というのは基本性能を上手に引き出す最適設計がなされていても、その性能は簡単に伝わらず、商品価値を訴える力としては弱かったりします。

パナソニックのボディシェーバーER-KA50はその網刃やトリマー周りの設計が体毛処理に上手く最適化されており、私としては非常に満足度の高い性能を有していると思います。が、これは実際に使ってみないとなかなか解らない部分です。そもそも、こうした商品が自分にとって必要かどうか迷っている人に強くアピールする要素にはなりにくいでしょう。

こうしたときには付加価値を解りやすくアピールするため、何らかのギミックを仕込むというのがよくあるパターンですね。このボディシェーバーの場合はロボットアニメを見て育った男子にウケそうな「変形」というギミックが仕込まれています。

ボディーシェーバー(ストレッチハンドル)

「ストレッチ3-wayハンドル」と称するこれはハンドルを変形させることで腿の裏やふくらはぎなど手が届きにくい部分も剃りやすいとメーカーは謳っています。が、実際にハンドルをストレッチさせると刃を当てる角度が不安定になりがちですし、クリックストップで角度をキープしますからそれほど落ち着きが良いわけではありません。少し力を込めたりすると動いてしまうこともあり、邪魔くさく感じることもあります。なので、私はそれほど使いやすいと思いませんでした。

ただ、これは使う条件によるかも知れません。私の場合は椅子に座って処理しますので、膝を曲げたり伸ばしたり、脚を自由に動かせますし、体重を椅子に預けて上半身を大きく動かして様々な姿勢で剃れますので、ストレッチハンドルの必要性は感じません。が、例えば狭いユニットバスやシャワールームの中で立った状態など、脚の曲げ伸ばしや上半身の姿勢が限られるといった場合などは、このハンドルを上手に活用したほうが剃りやすいかも知れません。

ボディーシェーバー(付属コーム)

もう一つのギミックは、厚さの異なるコームが3つ付属しているところでしょうか。トリマーをせり出させてこれを装着すると、各々3mm、6mm、9mmと、コームの厚さに応じた長さにトリミングできます。毛を残しながら適度な長さに揃えることができるというもので、剃ってしまうのは抵抗があるものの、清潔感のある適度な長さに整えたいという人向けということでしょう。ま、私にとっても一般的な自転車乗りの皆さんもにとっても、特に必要のないものだと思いますが。

こうしたものを排除して、もっとシンプルにまとめてもらったほうがコストを抑えられたのは間違いないでしょう。が、逆にこうしたものを設けることで購買層が広がり、マーケットを維持することができるというのであれば、無下に否定はできません。こうした便利な製品でも商業ベースに乗らず、生産中止になってしまうくらいなら、裾野を広げて販売数量を確保するためのオマケに文句を言うべきではありませんね。

刃の耐久性については購入してからまだ1週間少々ですので具体的なコメントはできません。が、少なくとも普通のひげ剃り専用電気シェーバーよりはマシなように作ってあるでしょう。メーカーは普通の電気シェーバーと同じく外刃は1年、内刃は2年での交換を推奨しています。替刃は実売価格で内外とも各々1000円弱ですで、これも非常にありがたいですね。

それ以前に、本体価格が7000円程度と比較的安価です。私が現在使っているアーキテックの替刃と変わらないんですね(ヨドバシならポイントバック分も含めて全くの同額です)。なので、私の場合はすぐに元が取れてしまうでしょう。ひげ剃り専用シェーバーですね毛処理を兼ねると刃の消耗を猛烈に早めてしまうことは先にも述べてきたとおりで、このボディシェーバーを導入したほうがコスト面でもメリットがあると思います。

気に入らない点もないわけではありません。バッテリーがニッケル水素なのは良いとして、充電器にセットすると点灯する赤いLEDのパイロットランプはかなり微妙です。一般的なパターンでは充電中に赤く点灯、充電が完了すると緑に変わるとか、充電中は点滅で、充電完了になると点灯しっぱなしか消灯かといった感じで点灯状態が変化するものですが、これは単に充電器へ正常にセットされたことを示すだけのものです。

また、バッテリーの残量を知らせる表示もありません。いつも充電器に押っ立てておいて、使い終わったらそこに戻せば支障はないと思いますが、ひげ剃り用シェーバーはこの種のインフォメーションが装備されていて当たり前ですから、いささか物足りないといいますか、不親切といいますか、モデルチェンジの際には検討事項として欲しい部分です。

なお、『サイクルスポーツ』誌の記事では「家計への優しさ」で普通のT字カミソリを5つ星、ボディシェーバーを3つ星としていますが、これはどう考えてもイニシャルコストしか見ず、ランニングコストを完全に無視した評価ですね。

普通のT字カミソリはシェービングフォームだのアフターシェーブローションだのを消費しますし、男性向けのそれは基本的にひげ剃り専用ですから、刃が大して持ちません。私がかつてカミソリ負けに悩みながらそれを使い続けていた頃の経験からして、数回の処理で交換が必要でした。女性向けのむだ毛処理用T字カミソリは使ったことがないので解りませんけど。

パナソニックのボディシェーバーはイニシャルで7000円ほどになりますが、替刃の交換は上述のように外刃が1年毎、内刃は2年毎と推奨されていますから、2年間で3000円弱です。メンテナンスオイルや電気代なども極めて微々たるものです。もちろん、頻度にもよるでしょうが、年間を通してずっとすね毛を剃っているという人なら、こちらのほうが圧倒的に有利なのはまず間違いないでしょう。

それなりの頻度で処理するなら、ランニングコストがイニシャルコストを逆転するのにあまり長い時間はかからないと思います。ですから、あの記事を書いたライターはすね毛処理をあまりやっていないのか、単に思慮が浅いのか、どちらかになると思います。ま、あの記事のお陰でこのボディシェーバーに出会えたのですから、あまり扱き下ろすのも不義理というものですが。

それはともかく、すね毛処理は電気シェーバー派という方や、皮膚が弱くカミソリ負けに悩んでいるといった自転車乗りの皆さんには、パナソニックのボディシェーバーER-KA50は強力にプッシュしたいアイテムです。T字カミソリで毎日手剃りして、常にツルツルにしておかなければ気が済まないという人には向かないと思いますが。

(おしまい)

テーマ:自転車 - ジャンル:趣味・実用

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