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やはり「プリウスもどき」で行くらしい

以前、「プライドを挫く仕事」と題したエントリで取り上げたホンダのハイブリッド専用車インサイトの新型ですが、あのときはまだコンセプトモデルでした。今般のデトロイトショーで量産モデルが発表されましたが、やはりスタイリングに目立った変更はなかったようですね。

インサイト量産モデル(北米仕様)
2代目インサイト量産モデル(北米仕様)
バンパーやスカートまわり、灯火類の意匠が
コンセプトモデルとは微妙に異なるようです。
もっとも、この辺は各国の保安基準などによって
通常でも異なっているケースが多い部分ですから、
やはり実質的な手直しはなかった印象です。


余談になりますが、とあるネットアンケートでは、新型インサイトのスタイリングについて「Man, that's fresh!」が46%だったのに対し、「It's the next-gen Prius!」が53%と、インサイト・コンセプトのスタイリングを過半数の人が「次世代のプリウス」と評価しています。(恐らく、「新鮮」と答えた人たちは、グリルやライトなどのデザインだけで多くを印象付けられ、マイナーチェンジなどの小細工にも敏感に反応してしまうのでしょう。)

それはともかく、新型インサイトの外寸は現行のプリウスより一回り小さくなるようですし、エンジンも1300ccだそうですからプリウスより1クラス下(もっとも、プリウスの1500ccエンジンはミラーサイクルですから、実質的な排気量はもっと小さく、単純比較はできませんけど)、価格も1万9000ドル程度に抑えられるとの情報もあり、プリウスよりやや下のレンジを狙っているような印象です。(プリウスより若干チープならば、総合的な性能がその分だけ劣っていても言い訳が立つと読むのは穿ち過ぎでしょうか?)

ハイブリッドで先行するトヨタも専用車であるプリウス以外は大したレベルになく、他社が既存車ベースでこれに対抗するのは不可能に近いと思います。ヒュンダイも来夏にはエントラをベースとし、リチウムポリマー電池を採用したハイブリッド車を発売するそうですが、これなどもプリウスとマトモに比較できるレベルには達していないようです。

ちなみに、ハイブリッド仕様のエントラは通常(ガソリンエンジンのみ)のそれに対して50%程度燃費が向上しているそうです。が、通常のエントラの燃費は11.6~12.2km/L(日本仕様の場合)という低水準です。これをハイブリッド化して50%向上させたとしても単純計算で17.4~18.3km/Lですから、カローラ・アクシオの17.2~18.2km/Lと良い勝負です(いずれの燃費データも10・15モードです)。

初代インサイトは国内の月販目標わずか300台と、ホンダ自身が全く売る気のなかった実験的なクルマでした(実際のところ、国内の月販はたったの5台程度で、スーパーカー並の稀少車に終わりました)。が、2代目は「2009年春より日米欧で発売し年間20万台を販売する計画」だそうです。昨年のプリウスの生産台数が28万台だったことを考えますと、ホンダも今回はかなり本気のようです。

シビック・ハイブリッドで実用車としての経験を重ねてきたホンダが本気で売ろうとしているハイブリッド専用車、新型インサイトの実力は如何ばかりでしょう? 少なくとも、見た目はプリウスとソックリなのに性能は及ばないというのでは恥をかくだけですから、それなりのレベルに達しているのだろうと思います。

とはいえ、現行のプリウスもモデル末期で、来年くらいにはフルモデルチェンジという噂が絶えません。その折には以前から渡辺社長自ら公言してきたように家庭用電源で充電可能なプラグインが採用される可能性も低くはないでしょう。

また、10・15モード燃費で40km/Lくらいになるとの情報もあります(現行モデルの実走行でもそれくらい叩き出すツワモノがいますから、不可能ではないような気がします)。いまのプリウスに追いついたとしても、すぐに水を開けられてしまうかも知れません。

ハイブリッド車の仕組みについてアウトラインを聞いただけなら比較的簡単な技術のような気もしますが、現実的なメリットにつながるレベルまで技術力を磨いていくのはそう簡単なことではなさそうです。既存車への後付けやそれに近いハイブリッド車は沢山ありますが、プリウスのように専用車として圧倒的な燃費性能と不足ないユーティリティを両立し、ビジネス的にも成功を収めたライバルはこれまで存在しなかったという事実がその難しさを物語っていると思います。

1兆円近い技術開発費を毎年投入し続けているトヨタにこの分野で勝るのは、極めて困難なことなのかも知れません。果たして、新型インサイトはプリウスにとって「初めてのライバル」となれるでしょうか?

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