酒と蘊蓄の日々

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何でも温暖化のせいにする人たち

いつものことですが、昨日(12月15日)放送の『報道ステーション』でまたぞろ適当な推論による地球温暖化問題の煽りをやっていましたね。北海道厚岸で34年ぶりとなるニシンの豊漁を伝えていましたが、例のごとく古舘キャスターは鮭の水揚げ減少と絡め、この異常は海水温の上昇が原因ではないかと単なる思い込みで何の根拠も明示しないまま、深刻な表情で語っていました。

私はここ10年くらい温暖化が進行していないことを知っていますから、それほど顕著な海水温の上昇はないだろうと思って調べてみました。すると、10分とかからずに函館海洋気象台のデータを見つけることができました(詳細はコチラ)。

釧路地方沿岸の海面水温の推移

これは厚岸のある釧路地方沿岸の海面水温の推移を示したグラフです。赤の実線が今年のデータで、点線で示された平年値というのは1985~2006年の平均になります。ご覧の通り、今年は9月が若干高めでしたが、殆ど平年並みで海水温に特段の異常がなかったのは明らかですね。もっとも、ニシンは回遊魚ですから、釧路地方沿岸のデータだけでは不充分かも知れません。

そこで、北海道で漁獲されるニシンが分布している北太平洋の海水温について調べなおしてみましたら、僅か数分で気象庁にあるデータを見つけました。

北西太平洋の海水温の推移

これは北西太平洋の海域別旬平均海面水温偏差の推移を示したものです(詳細はコチラ)。今年後半は高めのようですが、34年ぶりの異常をこのグラフから読み取ることは不可能でしょう。

ニシンの異常な豊漁の原因が何なのかハッキリとは解りませんが、独立行政法人水産総合研究センターは20年くらい前から続けている放流事業の効果が現れてきたものだと考えているようです。2003年から放流するニシンに標識を付けているそうですから、追跡調査でいくらか具体的なデータが出てくるようになるでしょう。

いずれにしても、『報道ステーション』が伝えていた「海水温の上昇」という推論が完全に根拠を逸しているのは間違いありません。私のような素人がほんの何分かで見つけられるような海水温のデータを彼らは一切確認せず、「人為的な気候変動で海水温が上昇し、様々な異常を引き起こしている」というストーリーに沿ったニュース原稿を書いてそのまま垂れ流したということです。

ま、これは『報道ステーション』に限ったことではなく、日本の大衆メディアには非常によくあるハナシです。問題はこういうバイアスがかかったインチキ報道を疑うことなく、真実だと受け止めてしまう人が(政治家や官僚たちを含めて)圧倒的多数というところにあるのかも知れません。

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まとめ

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