酒と蘊蓄の日々

The Days of Wine and Knowledges

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バッド・タイミング

『Newsweek(日本版)』はいつも年末になると翌年の動向を特集するのですが、今年も最終となる今週号で「ISSUES 2009」という特集が組まれ、「09年の世界を動かす支配者と社会の変革者はこの面々だ」という記事で39名のキーパーソンが紹介されています。日本人で取り上げられたのは2名、白川方明(まさあき)氏と渡辺捷昭(かつあき)氏です。

白川氏については私も詳しく知りませんが、日銀の総裁です。この金融危機をどのように対処していくのか、その手腕が注目されるところなのでしょう。ベン・バーナンキFRB(米連邦準備制度理事会)議長、ジャン=クロード・トリシェECB(欧州中央銀行)総裁と同列で紹介されていました。

もう一人の渡辺氏は当blogでも何度か登場していますが、トヨタの現社長です。まずは渡辺氏について書かれている部分を一部抜粋してみます。

(前略)

もちろんトヨタも世界中の自動車メーカーと同じ嵐に耐えている。売り上げも落ちた。とくに目立つのがトヨタにとって最大の市場である北米市場だ。

 だから渡辺はボーナスを減らし、人員を削減し、支出を抑制。08年の業績予想を07年の3分の1の水準まで下方修正した。だがここにこそ、トヨタとビッグスリー(米自動車大手3社)の違いがある。

 業績の悪い年でさえトヨタは6000億円の営業利益を見込んでいる。莫大な赤字を垂れ流すビッグスリーが、CEO(最高経営責任者)をワシントンに送り込み、米政府に支援をせがんだのとは大違いだ。

(中略)

 ライバルが生き残りに苦しむなか、トヨタの「危機管理キャプテン」は、世界トップの座に躍り出る作戦を緻密に練っている。

(C)Newsweek(日本版) 2008年12月31日/2009年1月7日合併号


下方修正を受けても「6000億円の営業利益を見込んでいる」と書かれていますから、この号の入稿締切りは二度目の下方修正が発表された12月22日以前だったということですね。このとき2008年度連結でも1500億円の赤字となったことは当blog「赤字もジャストインタイム?」と題したエントリでも追記というかたちでフォローさせて頂きました。

同誌編集部にとって最悪だったのは、その二度目の下方修正発表に伴って、社長の人事についても言及されたことでした。渡辺氏に替わって現副社長の豊田章男氏が就任する方針で固まっており、渡辺氏は副会長就任の方向で調整されているとのことです。ちなみに、豊田一族が社長に就くのは1995年に退いた豊田達郎氏以来14年ぶりとなります。

渡辺捷昭
渡辺捷昭
『TIME』誌でも「最も影響力のある人物100人」として
2005年と2007年の2度にわたって選出されており、
アメリカのメディアには非常に高い評価を受けているようです。


この目まぐるしい情勢の変化には当blogも振り回されましたが、『Newsweek(日本版)』も同様ということですね。キーパーソンとして紹介した人物が、その号の発売を待たずに一線から退くことが決まってしまったのは何とも間が悪かったとしか言いようがありません。

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