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発想の転換(その1)

ご存じのように一昨日(2月6日)、ホンダからハイブリッド専用車の新型インサイトが発売されました。注目される価格は189万円からということで、噂通りの低い水準に抑えられましたね。既に予約が5000台に達しているとのことで、滑り出しはほぼパーフェクトというべきでしょう。

肝心の燃費は10・15モードで30.0km/L、JC08モードで26.0km/Lと公表されました。現行プリウスの10・15モードは35.5km/L、JC08モードは29.6km/Lですから、やはり見劣りする性能にとどまりました。といいますか、10・15モード燃費が30.0km/Lということは、シビックハイブリッド(MXB)の31.0km/Lにも劣りますから、この数字だけを単純に見比べれば「退化した」といえなくもありません。ま、より実走に近いとされるJC08モードでは0.2km/Lだけ良くなりましたので、現状維持とすべきかも知れませんが。

ということで、新型インサイトはホンダのハイブリッド専用車として、その性能が磨き込まれてきたということではなさそうです。実際、ハイブリッドシステム構成も動作パターンもチャートを見た限りではシビックハイブリッドと全く変わっていないようですし。要するに、最も注力されたのは「コストダウン」ということでしょう。

これに加えて、シビックハイブリッドがプリウスほど注目されなかった原因を分析し、方向性を修正した商品企画にも重きが置かれたように見えます。例えば、シビックハイブリッドは普通のシビックと外観上では殆ど区別が付かず、見た目にアピールする要素が実質的に存在しなかった点でかなり損をしていた側面もあったでしょう。

プリウスが築き上げてきたハイブリッド車のイメージは極めて強力で、ハイブリッド車の代名詞としてその名は世界中で通用するレベルに達しています。近年では絶滅に向かっていた5ドアハッチバックのスタイルは逆に新鮮でもあり、見た目のイメージとして強くアピールするものがあったでしょう。翻って、シビックハイブリッドはただの4ドアセダンで、いま最も飽きられ、若者から「オヤジグルマ」と敬遠されがちなボディスタイルです。

そこで、ホンダはプリウスが築き上げてきた強力なそのイメージをチャッカリ拝借し、世間一般に浸透しているハイブリッド専用車のイメージ(=プリウスのイメージ)と重なるスタイリングを採用し、見た目の「らしさ」を演出したのかも知れません(あくまでも個人的な憶測です)。

新型インサイトのハイブリッドシステムや全般的な完成度は、資料を見た限りにおいてシビックハイブリッドから大して進歩しているようには感じません。が、以前にも述べたように価格設定からビジネス面は上手いところを突いてきたと思います。また、新型インサイトはそのハイブリッドシステムの総合力でプリウスより劣っている点を認識した上で、違った方向から燃費低減を狙うコンセプトを提案してきたところは興味深いものがあります。「エコアシスト機能を活用することで、実用面で燃費を向上できる」とアナウンスされているのがそれです。

エコアシスト概要
現行フィットもそうですが、最近のホンダのインテリアは
デザインのためのデザインといいますか、脈絡のない無駄な造形が入り組み、
デザイン専門学校生の卒業制作にありがちなわざとらしさが鼻につきます。
個人的な趣味で言わせて頂けば、このゴチャゴチャとうるさいインパネ周りを見ただけで
このクルマを選ぶ気が萎えてしまいそうです(あくまでも個人的な感想です)。


エコアシストというのは燃費優先の走行モードと、ドライバーにエコドライブをアドバイスしたり、その結果を評価する機能になります。燃費優先の走行モードについては大したものではないと思いますが、ドライバーへのアドバイスと評価については発想の転換といいますか、プリウスではあまり徹底されていなかった考え方だと思いますので、注目したい機能です。

まずは燃費優先の走行モードが大したことはないと思う理由について述べておきましょうか。ホンダはこれを「ECONモード」と称していますが、アイドルストップの時間を長めにしたり、エアコンの稼働を省エネ優先としたり、エンジンの回転数を抑えめにするといったことを自動的に行って燃費を向上させようというものだそうです。曰く、「乗る人がストレスを感じないレベルで、燃費を優先するモード」とのことです。

が、これを額面通り受け止めるべきではないように思います。「ストレスを感じさせない」ということは、裏を返せば「物足りなさは感じさせる」ということかも知れません。燃費優先で快適に走行できるなら、わざわざモード設定する必要などなく、標準でそのようなマネジメントプログラムにすれば良いということになります。

これはあくまでも想像になりますが、この「ECONモード」とやらは人によってエアコンの効きが良くないとか、加速が鈍いとか、全般的になまくらな印象を与えてしまう可能性があるのだと思います。これをON/OFFできるようにし、初めから割り切ってもらえば、文句を言う人もそれほど出てこないと見込んでいるのではないでしょうか?

もしかしたら、昔のホンダなら燃費優先の走行モードを標準とし、動力性能を最大限に発揮できるモードを「スポーツモード」としていたかも知れません。この辺はちょっとした言葉遊びみたいな気もしますが、商品コンセプトにふさわしい機能とそのネーミングは入念なマーケティングリサーチを行って決定されているのかも知れません。

(つづく)

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