酒と蘊蓄の日々

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プリウスに似ているのは作為的だと思う理由 (その1)

新型インサイトがプリウスに似ていることについて、私も以前「高速燃費を稼ぐために空力を煮詰めるとおおよそのフォルムはこうなってしまうのかも知れません。」と書き、深く掘り下げることをあえて避けました。インサイトの空力データが明らかになっていなかったというのがその最大の理由ですが、何となくプリウスと同等ではないかと想像し、以上のように適当なことを書いてしまったわけですね。

ま、プロのモータージャーナリストが書いた記事も同様の意見が支配的のようですけど。例えば、先般ご紹介したwebCGの試乗速報でもこのように書かれています。

試乗会会場で、新型「インサイト」と対面してちょっとがっかり。写真でもそう感じたけれど、実車を自然光の下で見てもルーフからボディ後方にかけてのラインや、リアハッチの処理などが「トヨタ・プリウス」に酷似しているから。
F1がどれも似たような格好になるのと同じで、空力を追求するとこの形になるのかもしれないし、リアハッチの一部を透明にしてシースルー化する手法は初代「インサイト」や1980年代の2代目「CR-X」のほうが早かったという意見もあるでしょう。

けれども、そうは言ってもせっかくの新型車なのに「プリウスに似てるね~」なんて言われたらつまらない。そう言わせないための工夫の余地もあったのでは……。



また、モータージャーナリストの川上完氏はこう書いています。

居住性と実用性、さらに燃費の良さを追求すれば、必然的にあのようなフォルムになるのは当然だ。


私も深く考えずに似たようなことを書いてしまいました。が、よくよく考え直してみますと、そうとはいえない心当たりがいくつもあり、この見解については撤回することにしました。その具体的なハナシの前に、まずはwebCGでも触れられているリヤのサブウィンドウについて正しておきたいと思います。

ネットの書き込みなどで「リヤのサブウィンドウはCR-Xや初代インサイトのほうが先で、プリウスこそそれを真似た」というような主張をしている人もいますが、これは完全に誤りです。このサブウィンドウは2代目CR-Xが元祖というわけではなく、日本車では1971年に発売された三菱ミニカスキッパーというクーペボディの軽自動車にも採用されていました。

ミニカスキッパー
三菱ミニカスキッパー
このイラストではブラックアウトされていますが、
ご覧のように後方視界を確保するためのサブウィンドウが
この「こしゃく」なクーペにも設けられています。


もちろん、こうしたデザインはミニカスキッパーやCR-Xや初代インサイトだけではありません。日本車でもCR-X以降プリウス以前にマツダのファミリアNEOがあります。

ファミリアNEO

外国車でもシトロエンXMとかメルセデスのCクラス・スポーツクーペなどの類例があります。私も全てを把握しているわけではありませんし、世界初が何になるのかは知りませんけど。

シトロエンXM
Cスポーツクーペ

いずれにしても、こうしたデザインはリヤが腰高になってしまいがちなこの種のボディスタイルには古くからある後方視界確保の対処法ということです。CR-Xが世界初ならプリウスはその真似ということになりますが、これだけ類例がある上に日本車でもCR-Xより前に実例があるのですから、ホンダのほうが先だの真似だのというハナシではなく、一つの様式と見るべきです。

ま、こうしたディテールはともかくとして、ボディの全般的な造形が酷似していることこそ問題で、アチコチで話題になっているのもそれゆえです。上掲のように、川上氏は「居住性と実用性、さらに燃費の良さを追求すれば、必然的にあのようなフォルムになるのは当然だ。」と主張しています。私も当初は深く考えずに同じような理解を示していましたが、これは正鵠を射ていません。

(つづく)

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プリウス

インサイト プリウスどちらがお買い得か? プリウスに似ているのは作為的だと思う理由 (その1) 完売・御礼そして!!

  • 2009/03/15(日) 23:43:32 |
  • ダビスタDS 配合 ツール

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まとめ

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