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鳩と勝負!

中日新聞の2008年2月2日の記事から抜粋します。(すぐに切れると思いますが、見出しにリンクを張っておきますので、原文もご参照ください。)

赤色回転灯の効果抜群 足助署管内で国道沿い交通死ゼロに




足助署が交通事故防止の目的で、2006年から管内の国道を中心に設置した赤色回転灯が効果を上げている。設置開始から2年たち、国道周辺での交通死亡事故がゼロになり、街頭犯罪も激減した。

(中略)

07年までに60基を設置した結果、国道沿いでの交通事故死者数がゼロに。交通人身事故も13件減少し43件となった。足助署交通課の平野敬明係長は「回転灯を見て危険性を察知してブレーキを踏む車が増えた」と効果を話す。

(後略)


ま、警察官の格好をしたマネキンとか注意喚起のやり方は色々ありますが、こういうものの効果がどれだけ持続するのか疑問です。そもそも、人間も他の動物もそうですが、同じ刺激が何度も繰り返されると、それに対する反応は鈍くなるのが普通です。

殊に、こうした回転灯が増えたら回転灯に対する反応が鈍くなる恐れがあります。救急車や消防車といった緊急自動車に対する反応も鈍くなったらマズイでしょう。ま、警察車両には例外規定もありますが、原則として緊急自動車が緊急走行する場合にはサイレンも鳴らさなければなりませんから(道路交通法施行令第3章第14条(緊急自動車の要件)によります)、心配する必要はないかも知れませんけどね。

こうした注意喚起のやり方からついつい連想してしまうのが害鳥/害獣対策です。駅などにも鳩の糞公害対策として同心円がいくつか描かれたバルーンを吊るしてみたり、CDを吊るしてみたり、追い払うようなことを色々やってます。でも、大抵は最初のうちだけで、すぐに効果がなくなってしまうものなんですよね。

こうした回転灯の効果がいつまでも持続するとは思えませんが、もし持続するというのであれば、それはそれで「人間は鳩にも劣る単純な生き物」という実験結果になるような気がします。いえ、「人間は注意を喚起されたら、それを持続する知性がある」と好意的に解釈してあげるべきでしょうか?

そもそも、人身事故件数が設置前の56件から43件へ減少したとするデータも、個人的には微妙な気がします。何年か前からの推移と比較してどうなのかというデータであればともかく、単年度の比較で13件減少したことが変動の範囲内なのか否か、この程度の掘り下げ方では全く読めないと思うんですけどねぇ。また、記事には人身事故と死亡事故のデータしかなく、トータルの事故件数がどのようになっているのか書かれていないのもやや気になります。

あるいは、足助署の交通課や中日新聞の単純さは鳩並なのかも知れません。

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まとめ

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