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電動デュラがiFデザイン賞を受賞していた

シマノの公式サイトには未だに掲載されていませんが、去る4月8日に東京の晴海で行われた新製品発表会でアルテグラのニューモデル、6700シリーズ(以下67アルテ)が正式発表されましたね(ネット上ではもう少し早いタイミングで話題になっていましたが)。気になる互換性については情報が錯綜していまして、79デュラ同様に従来モデルとリヤの変速系以外互換性がなく、79デュラと互換性があるとする説と、全般的に従来モデルと互換性を保っており、79デュラとの互換性がないとする説があります。

アルテグラ6700シリーズ
アルテグラ6700シリーズ

CYCLING TIME.comのレポートは件の発表会の模様を伝えており、「旧シリーズとの互換性は無い」と明記されています。が、一方では66アルテとの互換性を示すシステムチャートも流れており、どちらが正しい情報なのかまだ確信が持てないところです。(ま、普通に考えれば前者だと思いますが。)

79デュラのときは早い段階で正確な情報をお知らせできたせいか、ググると当blogがかなり上位にヒットするため、この互換性がらみの検索でおいでになる方が現在でもほぼ毎日います。が、この67アルテについてはまだシマノからユーザー向けに詳しい情報が発信されていない状態ですので、何とも言い難いところです。

79デュラのとき早い段階で正確な情報を得られたのは、シマノ・ヨーロッパのサイトをチェックしたからです。シマノは日本のユーザーを軽視しているのか、単に日本語サイトの管理がルーズなのか、ヨーロッパより情報が(特にロード系の情報は)遅れたり、大雑把だったりすることが頻繁にあります。ということで、今回もチェックしてみたのですが、残念ながら67アルテの情報は一切ありませんでした。

で、このとき「News」の頁をチェックして知ったのですが、昨年11月26日付けの記事に「DURA-ACE Di2 wins iF Product Design Award」というのがありました。例の電動デュラがドイツのiFデザイン賞2009を「レジャー/ライフスタイル」部門で受賞していたそうです。

個人的には「このデザインのどこが良いの?」とも思いますが、要は見た目だけでなく、システム全般の完成度や新たな分野を切り開いたことも評価対象になっているようですね。ま、こうした考え方はアメリカのIDEA賞や日本のグッドデザイン賞など工業デザイン賞にはよくあることですが。

iFデザイン賞を受賞した電動デュラ
シマノ・ヨーロッパから拝借した写真ですが、
これまでも散々用いられてきた広報用写真に
iFデザイン賞のロゴが貼り付けられただけですね。


iFデザイン賞というのは世界で最も古くからある工業デザイン賞で、世界屈指の権威とされています。といっても、毎年全世界の工業製品などを対象に選考されるとのことですから、それほど敷居は高くないようで、日本のメーカーも沢山の受賞実績があります。ザッと調べてみますと、デジカメだけでもカシオ・エクシリムEX-Z1200、同EX-S770、同EX-F1、リコー・カプリオGX100、同GR DIGITAL II、同GX200、ソニー・サイバーショットDSC-T700などがありました(他にもあるかも知れませんが)。

もちろん、デジカメ以外にも沢山の受賞例がありまして、レクサスGSおよびISとか、東芝や富士通のノートPCとか、三洋のエネループ関連製品数点とか、無印良品の懐中電灯とか、枚挙に暇がないといった感じです。比較的家電関係が多い印象ですが、これだけ沢山の実績があると逆にありがたみも薄れていくような気がしますね。ま、食品などに与えられる「モンドセレクション」のように一定の基準を満たしていれば次々に賞が与えられる「賞の量産マシーン」みたいなモノのとは違いますけど。

さらに脱線しますが、この機会にベルギーのモンドセレクションについても述べておきましょうか。これは「賞」といってもコンペティションの類ではありません。「食のノーベル賞」などと紹介されることもありますが、それはとんでもない大ウソです。

1件につき1100ユーロ(現在のレートで14.5万円くらい)の審査料(3件以上の同時申請なら1件1000ユーロにディスカウントされるそうです)を支払い、「味覚」「衛生」「原材料」「パッケージに記載されている成分などが正しいか」といった審査項目で採点され、総得点が90点以上で「最高金賞」、80点以上で「金賞」、以下10点刻みで銅賞まで与えられます。要するに、品質や技術水準の格付けという訳ですね。実際、モンドセレクションの運営組織自身が「国際品質評価機関」と称していますし。

また、モンドセレクションは日本でこそ有名ですが、世界的にはかなりマイナーであるゆえ、審査される製品の半数は日本メーカーのもので、日本の製品は毎年50~100件が最高金賞となり、日本から審査に出された製品の8割は何らかの賞を受けているそうです。上述のように審査は有料ですから、彼等にとって日本は最高の得意先です。日本語の公式サイトがシッカリ整備されているのもそれゆえでしょう。

こうした実情を知らなかった子供の頃、「モンドセレクション金賞受賞」とか謳われているお菓子などを食べて「大したことないなぁ」と思ったりしました。いま、サントリーのザ・プレミアム・モルツが「モンドセレクション最高金賞受賞」など宣伝していますが、私はこれまでサントリーのビールが美味しいと思ったことなど一度もありませんので、飲んでみたいとも思いません(あくまでも私の主観です)。

単なる格付けを「金賞」などと紛らわしい言い方をするから誤解を招くのでしょうが、企業はそうした誤解を逆手にとって製品に箔を付けているような気もします。ですから、モンドセレクションの実態は「ISOの認証みたいなもの」と広く知られるようになれば、ここ何年かでISO取得ブームがすっかり下火になった(私の会社もこの4月から設計・製造部門を除いてISOの認証を返上しました)ように、こんな格付けなど有り難がられなくなるでしょう。

ハナシを戻しましょうか。電動デュラのiFデザイン賞受賞はシマノ・ヨーロッパでは詳しく報告されていますが、日本のサイトでは私が探した範囲で見つかりませんでした。せっかくの評価を宣伝しないのは勿体ない気もしますが、それが何故なのかはよく解りません。iFデザイン賞など日本ではそれほど話題になるものではないと思っているのか、日本のユーザーを軽視して細かい情報は伝える必要がないと思っているのか、どちらにしてもヨーロッパと日本とでシマノの判断基準が異なっているのは確かなようです。

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