酒と蘊蓄の日々

The Days of Wine and Knowledges

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これだけ騒ぐのにはワケがある? (その2)

今般、インフルエンザにかかる報道が異常に過熱している裏にタミフルを巡る「諸般の都合」が関係しているのかどうか、本当のところは解りません。一方で、これとは別に「リレンザ」の拡販が今回の騒動に繋がるのではないかと考えている人もいるようです。

リレンザはタミフルが登場する以前からインフルエンザウィルスの増殖を抑制する抗ウィルス薬として用いられてきましたが、バイオアベイラビリティ(服用した薬物が全身循環に到達する割合)が約2%と非常に低く、経口投与では対応できないため、吸入投与という方法をとらなければなりません。要するに、ぜんそくの薬などでよくあるパターンの吸入器を用いる方法ですね。タミフルが登場すると、カプセルの経口投与で済むその簡便性が買われ、あっという間にシェアを奪われたという経緯があります。

relenza.jpg
Relenza
タミフルのような経口投与ができないリレンザは
ご覧のような「ディスクへラー」と呼ばれる
独自の吸入器が必要になります。
写真上のブリスターディスクをセットし、
吸入器に設けられた突起で穴を開け
パウダー状の薬剤を吸引します。
扱いが面倒な分だけ後発のタミフルに
アッサリとシェアの大部分を奪われました。


リレンザの発売元はイギリスのグラクソ・スミスクライン社(以下GSK)ですが、同社の主力薬の多くが今年から3年後くらいにかけて特許切れとなるため、そのマーケットをジェネリック医薬品に奪われてしまう危機に直面しています。こうしたことから、GSKはこの4月にファイザー社と抗エイズウィルス薬事業の統合を発表したかと思えば、皮膚薬を専門に手がけるスティーフェル・ラボラトリーズ社を約3500億円で買収することも明らかにし、矢継ぎ早の事業展開が話題になったばかりです。

これらとタイミングを同じくして新型の豚インフルエンザ騒動が始まったということもありますが、これまで何度となく陰謀説のネタとなってきたユダヤ系資本のロスチャイルドがGSKの後ろ盾であることなどから、好事家の間では「WHOを巻き込んで毒性は季節性インフルエンザと大差ない新型ウィルスをパンデミックの危機として騒がせているのではないか?」と疑われているわけですね。ま、個人的には少々強引だと思いますが。

他にも、この豚インフルエンザのワクチンの製造に手を挙げ、ウィルスのサンプルを入手して解析に入った製薬会社の中に、度重なるスキャンダルで悪名高いバクスター社が含まれていたことも物議を醸しています。

同社はHIVに汚染された血液凝固因子製剤(非加熱製剤)で薬害エイズ問題を引き起こしたり、やはりHIVに汚染されたB型肝炎ワクチンを販売したり、人工透析に必要な血液凝固阻止剤の「ヘパリン」を過硫酸化コンドロイチン硫酸で水増ししたことが原因と見られるアレルギー反応で少なくとも81人を死亡させたり、数々の薬害問題を繰り返してきました。

同社は今年に入ってもインフルエンザウィルスで汚染されたワクチンを18カ国に輸出するという不祥事をしでかしています。こうしたこともあって、今回の騒動は「インフルエンザウィルスをバラ撒いてそのワクチンを売る自作自演ではないか?」とする人もいます。ま、彼等が出荷した汚染ワクチンのウィルスはH5N1型で、今回の豚インフルエンザウィルスはH1N1型と全く異なる型ですから、この陰謀説は荒唐無稽と言わざるを得ませんが。

個人的には耐性ウィルスが続々と見つかったことから現在流通しているタミフルを処分したいという思惑が働いたとする考え方はあり得ると思いますが、それ以外の陰謀説はやや発想が飛躍しすぎという印象が拭えません。

また、日本のメディアがロシュ社や中外製薬やラムズフェルド氏から利益を供与されているとも考えにくいですから、日本国内での過剰反応は単にメディア側がこの祭りに便乗しただけではないかと思います。ただし、厚労省と製薬会社は国交省とゼネコンのような太い太いパイプで繋がっているのは皆さんもご存じの通りですから、国策的な煽りが入っている可能性は充分に考えられます。

地球温暖化問題もそうですが、大学教授や国の機関の研究員などが発するコメントもハナシを大きくする方向に引っ張ろうとするのは自然な流れです。彼らにしてみれば脅威が大きければ大きいほど研究費の増額が見込めます。「カネの流れるところに人も流れる」というのは世の常ですから、それなりの発言力を与えられた人たちが大騒ぎし、「危機管理」のために予算がつぎ込まれるようになれば、自然とそちらへコンセンサスも付いてくることになります。

こうして「使える道具」が軌道に乗ると、大勢の人がそれに群がり、便乗しようとします。「危機管理」という題目なら、国を挙げ、国民を巻き込んで進められるものですから、そこには巨大な利権も生まれます。かつての東西冷戦時代は比較的シンプルなミリタリーバランスの問題で済んでいましたが、東側の自滅で終息しました。すると、「テロとの戦い」であったり、「地球温暖化」をはじめとする環境問題であったり、この「新型インフルエンザ」のようなパンデミックの脅威であったり、様々な方向に「危機管理」の題目が拡散していったというのが私の個人的な印象です。

最近10年はちっとも気温が上がらなくなり、各国の思惑もすれ違ったまま収拾がつかなくなりつつあり、地球温暖化問題はボチボチ閉幕となるのかもしれません。もしかしたら、今後の主役となる「脅威」はこうした「パンデミック」が担うことになるのかも知れません。インフルエンザに加えて耐性結核菌や重症急性呼吸器症候群(SARS)、口蹄疫なども頻繁に騒がれるようになったら、その方向へ世界が進み始めたと見るべきでしょう。

(おしまい)

コメント

リレンザ

子供達が数回インフルエンザにかかっていましたが、その時処方された薬は毎回「リレンザ」でした。
そのリボルバー・ピストルのような構造に、僕が嬉々として不謹慎ながらも面白がった事はいうまでもありませんが……

タミフルにしても、異常行動がどうのとか言う話がありますが、僕の記憶をさかのぼってみると、高熱を出すと、薬を何も飲んでいなくても、異常な恐怖感に駆られたり、普段ではしないような行動があったので、一概に薬のせいではないような気がします。
今回のインフルエンザ騒動が、どう収束するかは解りませんが、大きな視点で見れば、願わくば、人類がこの先流行性の病気に直面しても、ヒステリックにならずに冷静に病気と向き合っていって、そしてそれを打開していって貰いたいです。

今回のインフルエンザで犠牲になった方々には、本当にご冥福をお祈りしています……

  • 2009/05/03(日) 01:13:26 |
  • URL |
  • Ocha #-
  • [ 編集]

乳酸菌飲料

例えWHOが今年中に「パンデミック」を宣言しようが、日本は全く慌てなくても済みますよ。
だって、インフルエンザウィルスの最強の治療薬ともいえる乳酸菌飲料が、コンビニやスーパーで安く売られているのですから。
カゴメの植物性乳酸菌飲料「ラブレ」などは、予防と治療の両方の効果が高い健康飲料ですよ。

  • 2009/05/03(日) 01:54:34 |
  • URL |
  • スパイラルドラゴン #CeIfeFHM
  • [ 編集]

Ochaさん>

>ヒステリックにならずに冷静に病気と向き合って

私はそのヒステリックな状態がある程度は作為的なものではないか?と疑っています。

豚インフルエンザが人間に感染する例は世界規模で見ると毎年のように起こっており、それが人間同士の感染に至ることも時々あることで、今回のように数百人規模まで感染が拡大することも数十年に一度くらいのサイクルで起こってきたことなんですね。もちろん、死亡例も決して珍しいものではありません。

つまり、同様のことは過去に何度となく繰り返されてきたことで、今ここで大騒ぎする必要があるとは思えないわけです。ま、中には「発達した航空網が瞬時にして世界中へ感染を拡大させるゆえ、昔とは違う」という人もいますけどね。

ま、いずれにしても、今回の騒動がどこまで人為的なのかは解りませんが、新型ウィルスの発生と感染拡大そのものに作為はなかったと思いますが(メキシコ政府の初期対応のまずさは指摘されていますが)、その後の大騒動は主導した人たちと便乗した人たちが相半ばしているのではないか?というのが私の個人的な見方です。

タミフルによる異常行動などは仰るとおり因果関係が明確になっていませんし、統計を見ても投与群と非投与群との間に大きな違いはなさそうですから、私も個人的には無関係ではないかと見ています。


>そのリボルバー・ピストルのような構造に、僕が嬉々として不謹慎ながらも面白がった

私も不謹慎ながらこの吸入器の構造を見てコダックのディスクカメラを連想してしまいました。

  • 2009/05/07(木) 01:23:09 |
  • URL |
  • 石墨 #PxDbU/1w
  • [ 編集]

スパイラルドラゴンさん>

私も以前に韓国からのレポートで「キムチの乳酸菌が免疫力を高め、インフルエンザウィルスの撃退に効果がある」という内容のものを読んだことがあります。これもキムチをたくさん食べることで腸内の乳酸菌が増えることが前提になるそうですから、乳酸菌が「生きて腸まで届く」が売り文句の「ラブレ」の場合とハナシが完全に一致しますね。

科学的な裏付けがインチキ臭い健康法は打ち切りになった堺正章氏司会の番組や、現在でも放送しているみのもんた氏の番組、立川志の輔氏の番組などで盛んに取り上げられていますが、こうした情報がなかなか伝わらないのは確かに不思議です。

  • 2009/05/07(木) 01:26:30 |
  • URL |
  • 石墨 #PxDbU/1w
  • [ 編集]

偽装テロ以来、テロへの警戒が厳しくなりました。テロとは、各国民個人への緊張を伴います。冷戦が終わり、米国の軍需産業は、別の方法で利益が必要となりました。したがって、インフルエンザもWHOの顧問である生物学者とFt、トレックの生物兵器研究所と製薬会社、政治家の癒着で金儲けを計画するのです。ですからWHOの顧問はパンデミックスを煽るのです。日本が、タミフルを大量購入しましたが、スイスロッシュ社の顧問ラムズフェルトからの依頼で日本の小泉首相は購入したようです。原点は911です。
ニューワールドオーダー=ワンワールドで、世界政府の実現を計画しているようです。
世界政府を計画する手段。
1新型インフルエンザ;世界の国々が一緒に協議
2地球温暖化;同上世界政府が必要です。温暖化はCO2が原因とは、私は思いません。原子力発電で政治家、企業が儲けようとしています。
3金融危機;世界政府が必要です。北米連合と
アメロの準備がなされています。東アジア共同体。
闇の権力者は世界政府を実現する手段にしています。秘密裏に空中散布のケムトレイルでは、
インフルエンザも必要に応じて混入しているようです。また、08年の金融危機で、ゴールドマンサックスの顧問ポールソン財務長官は、同社に空売りをさせて、かなり儲けました。これからの時代は
軍需産業の利益が見込めない場合は、米国閣僚は、いろいろな陰謀を画策してくると思われますので、注意が必要です。
冷戦終了→代替の軍需拡大=テロ対策:各個人への緊張を高めます(ストレス)、未来永遠にです。
相手がだれであるかわかりません。それがテロで
非常に管理する側は都合が良いのです。
米国では、愛国法で、個人情報すべて、メール内容までも、国家の管理で見られます。変なことはかけません。これがテロへの緊張です。時間無制限です。

  • 2010/05/18(火) 00:54:01 |
  • URL |
  • どんぺい #L8AeYI2M
  • [ 編集]

どんぺいさん>

こうした問題は想像に委ねるしかない部分も非常に多いですから、様々な陰謀説が出てきますね。その中には荒唐無稽な作り話もあるでしょうし、核心に迫っているものもあるでしょう。物証がなければ状況で判断するしかありませんから、より現実味のあるストーリーを選びがちです。が、「事実は小説より奇なり」という言葉もあるように、往々にして常識から外れるようなことが現実に起こったりもしますから、非常に難しいところです。

大昔から恐怖で民衆をコントロールしようとするのは常套手段でした。多くの宗教で終末論が唱えられてきたのも、こうした手法は信者を取り込みやすいからでしょう。古今東西を問わず行われてきたこのやり方は、時代を経て表層は変化していても基本は全く変わりません。これからも同じことが繰り返されていくのは間違いないでしょうね。

  • 2010/05/20(木) 00:21:08 |
  • URL |
  • 石墨 #PxDbU/1w
  • [ 編集]

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