酒と蘊蓄の日々

The Days of Wine and Knowledges

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スポーツイベントとテロリズム

日本の大衆メディアでも盛んに伝えられましたのでご存じと思いますが、今年のダカールラリーは全面中止になってしまいました。

ゴールのダカールがあるセネガルの隣国モーリタニアは今大会のルートに設定されていました。このモーリタニアで昨年のクリスマスイブにフランス人観光客4名が殺害される事件があり、マグレブ圏のアルカイダ系テログループが関与したと見られているようです。

殊に事件現場が今大会のコース上にあること、テロリストに対する適切な解決策がとられていないことなどから、フランス外務省の勧告を受け入れるかたちで中止が決定されたそうです。

mitsubisi_pe.jpg
2007年のダカールラリーで総合優勝したチーム・レプソル三菱ラリーアート
ステファン・ペテランセル駆る三菱パジェロ・エボリューション


ダカールラリーは1999年にもテレビ局のクルーが襲撃されるといった事件に巻き込まれましたが、全面中止は初めてのことだそうです。いずれにしても、来年は30周年となるダカールラリーですから、同じ悲劇が繰り返されないことを願ってやみません。


ツール・ド・フランスをよくご存じの方はデモ隊などの乱入でレースが妨害されるということを聴いたことがあるかと思います。こうした世界中のメディアで配信されるビッグイベントはそれだけにアピール度が高く、不埒な輩に狙われやすいということでもあるわけですね。

日本のメディアでは殆ど報じられませんでしたが、実は昨年のツールも爆破テロに狙われました。第16ステージ(7月25日)、フランスとの国境に近いスペインのベラグアでプラスチック爆弾の爆発があったんですね。

tour2007_s16.jpg

ツールなどの大きなステージレースはスポンサーなどの広報キャラバン隊が選手達に1時間程度先行してノベリティなどをばらまいて行きますが、この爆破事件はキャラバン隊の通過後、選手の通過前というきわどいタイミングだったそうです。

このときはスペイン・バスク地方の分離独立を目指す非合法政治結社「バスク祖国と自由」が犯行声明を発表しましたが、彼らは過去にもツールをテロの標的とする予告を何度かしていました。


こうした被害を防ぐにはどうしたら良いのでしょうか? 放置することが効果的とも思えます。彼らは違法行為と知りつつ、世界中から反感を買うことを承知の上で、あえて犯行に及び、世界にその存在と行動を知らしめるのが目的です。ならば、それを報じなければ犯行に及ぶ意味がなくなります。

しかし、ちょっとやそっとのテロ行為では報じられないとなれば、さらに行動をエスカレートさせてしまう恐れもあるでしょう。実際に競技者や関係者に危害が及べば、これを伝えない訳にはいかなくなります。そもそも、スポーツイベントが標的となった史上最悪のテロ事件、あのミュンヘンオリンピックの悲劇は黙殺できるものではありません。

こう言っては身も蓋もないかも知れませんが、恒久的な解決策など恐らくないでしょう。この世から暴力的な衝突がなくならない限り、これは不可避の問題だと考えられます。その時々で最善の対策を模索していくという、地道な努力しかないのだと思います。

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