酒と蘊蓄の日々

The Days of Wine and Knowledges

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すするなよ

些細なことで恐縮ですが、最近流れはじめた日清食品のテレビCM、レンジSpa王「ミルクのお願い」篇(←リンク先は音が流れますのでご注意を)が非常に気になっています。ま、あのベタなプロットはともかく、滝沢秀明さんがズルズルとスパゲッティをすすり込むのはいくら何でもマズイでしょう。

日清レンジSpa王「ミルクのお願い」篇

いえ、スパゲッティをすする人は私の身近にもいますし、グルメ番組を見ていてもそういうシーンに出くわすことはよくあります。「美味しく食べられれば食べ方なんて何でも良いじゃないか」という人もいるでしょう(ただし、そういう人は外国人が日本料理をどんなに滅茶苦茶な食べ方をしていても文句を言う資格はありません)。

が、これはイメージが重要な商品CMなのですから、この品を欠いた食べ方はどう考えてもNGでしょう。それとも、このCMを制作したディレクターは音を立てたほうが美味しそうに感じるとでも思って意図的にそういう演技指導をしたのでしょうか?

つい先日、テレビ東京の『ルビコンの決断』という番組で日清食品の創業者であり、インスタントラーメンの開発者(注)でもある安藤百福氏を取り上げた「“食の安全”をどう守ったのか?~インスタントラーメン開発者の決断~」を見て感心したばかりだっただけに、また過去にはカップヌードルのCM「Hungry?」シリーズがカンヌ国際CMフェスティバルでグランプリを獲得するなど良質なテレビCMを繰り出していた日清食品だけに、あのカットを見過ごしたのは残念でなりません。


(注) よく安藤百福氏が「インスタントラーメンの発明者」とか、チキンラーメンが「世界初のインスタントラーメン」と紹介されることがありますが、これは誤りです。チキンラーメンが発売された1958年より3年早く、当時の松田産業(現在のおやつカンパニー)が「味付中華めん」というインスタントラーメンを発売しています。また、中国では清朝の時代に油で揚げた「伊府麺」という日持ちする麺が作られていたといいます。つまり、チキンラーメンが世界初なのは「商業的に成功したインスタントラーメン」と定義すべきです。

コメント

補足

安藤百福氏は台湾人です。だから中国・台湾のことには精通していたのだと思います。在日台湾人の中でビジネスでもっとも成功した方です。王貞治氏はスポーツの世界で。

  • 2009/06/08(月) 01:17:02 |
  • URL |
  • #GHYvW2h6
  • [ 編集]

>安藤百福氏は台湾人です

このことはチキンラーメンが世界初のインスタントラーメンではなかったと知ったとき同時に知りました。伊府麺の発祥は広東ですが、台湾でも普通に食されていることから、チキンラーメンの製法を考案するヒントになった可能性を示唆する人も少なくないようですね。

ただ、彼は自宅の裏庭に建てた研究小屋で天日干しや熱風乾燥など様々な方法を試し、奥さんが夕飯の天ぷらを揚げていることがヒントになって最終的に「揚げる」という方法を採用したことになっています。上掲の『ルビコンの決断』という番組でもそう描かれていましたし、他でも同様に紹介されていますから、一般的にはそういうことになっているようです。

もちろん、この種のストーリーは後に脚色されたものだったり、ドクター中松氏のフロッピーディスクのように本人がそう言い張っているだけだったり(詳しくはコチラ→http://ishizumi01.blog28.fc2.com/blog-entry-249.html)、こうした発明に関する逸話はねじ曲がって伝わることが頻繁にありますから、私も「天ぷらがヒントになった」というハナシが事実であると確信を持っているわけではありません。

最初はこうしたことも書こうかと思ったのですが、眠くなってきたので割愛した次第です。

  • 2009/06/09(火) 00:19:41 |
  • URL |
  • 石墨 #PxDbU/1w
  • [ 編集]

日清食品とシマノ工業と

安藤百福さんが台湾人の投稿をしたのは私です。
日清食品、シマノ工業、ハウス食品、ダイキン工業……と大阪の会社はありますが低資本で創業者のアイディアで成長してきた会社が大阪には多いと思います。

日清食品はチキンラーメンが大ヒットしましたが大ヒット当時、偽物のチキンラーメン(まがい物じゃなくて本当のコピー品)まで登場してスーパーで売っていたそうですよ。(安藤氏の本による)

  • 2009/06/09(火) 23:15:05 |
  • URL |
  • 林 宏 #GHYvW2h6
  • [ 編集]

林 宏さん>

>低資本で創業者のアイディアで成長してきた会社が大阪には多い

実は、私が務めている会社も大阪に本社があり、社長は元々技術者で、社長が設計した機械がまだ現役で製品ラインナップに残っていたりします。

ま、ウチの場合、企業としての成長は大したことありませんが、低資本ながらニッチなマーケットでオンリーワンに近い製品を扱うなど、どちらかというとポジショニングが良かったことから50年生き存えてきたといったところでしょうか。私が担当している機械もドイツなどから数社入っていますが、国産ではウチが唯一ですし。

  • 2009/06/10(水) 00:14:22 |
  • URL |
  • 石墨 #PxDbU/1w
  • [ 編集]

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