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ディフェンディング・チャンピオン不在のツール

現在、世界最強の呼び声高いサイクルロードレースのプロチーム、アスタナですが、今年のジロ・デ・イタリアから排除されることが既に決定していました。これを受けて、UCI(国際自転車競技連合)のパット・マッケイド会長はジロの主催者であるRCSスポルトを手厳しく批判するといった状況だったんですね。

ツール・ド・フランスの主催者であるASOもRCSスポルトに同調するような意向を滲ませていたことから、状況としては厳しいのかな? と思っていましたが、2月14日付のAFP伝によりますと、やはりアスタナは今年のツールからも排除されることが決定したようです。

ま、これまでの経緯を考えれば、このチームが排除されるのもある程度は仕方ないと思います。スペインの強豪チームだったオンセ時代はともかく、リバティーセグロス、アスタナ・ウルトと、マノロ・サイス監督時代から昨年に至るまで、常にドーピングスキャンダルで世を騒がせてきたことはでも書いた通りです。

とはいえ、今年のアスタナはチーム名とスポンサーこそ引き継がれましたが、組織は大きく入れ替わりました。監督をはじめ、主力選手も機材も、USメイルからUSポスタルサービスを経、ディスカバリーチャンネルとして活動してきたあのアメリカのチームから移行してきましたから、事実上は昨年までのアスタナではなくディスカバリーチャンネルだったチームと考えても良いくらいです。

こうした結果が予想されていたなら、スポンサーの撤退によって消滅したディスカバリーチャンネルの受け皿としてアスタナを継続させるより、アスタナも一度解体して、そのスポンサーを引き継ぐ新チームを結成していたほうが良かったのではないかと思います。



つい数日前、パルマデマジョルカの会見で、昨年のツール覇者アルベルト・コンタドールは「ツール・ド・フランスに参加できないとは思っていない」とコメントしていましたが、彼の希望は叶わなかった訳ですね。

トレーニングをアメリカのアルバカーキでやっていたのはたまたまかも知れませんが、現在のアスタナは機材もトレックにスラムというアメリカ色が非常に強いチームです。そんな彼らに対するフランス人の嫌がらせじゃないか? と考えるのは曲解が過ぎるかも知れませんね。

しかし、昨年のツールではアスタナと同様に撤退したチームがもう一つありました。テストステロンの陽性反応でクリスティアン・モレーニが失格となったコフィディスです。

フランスのスポーツオーガナイザーであるASOはツールの他にもパリ~ニースというクラシックレースの主催者でもあります。そして、今年のパリ~ニースのエントリーリストにアスタナはなく、コフィディスはあります。ツールのエントリーリストにもコフィディスは間違いなく載ることになるでしょう。

確かに、アスタナとコフィディスでは前科に差があります。が、昨年のツールで起こったことに両者の差はありません。これではフランスのオーガナイザーがフランスのチームを贔屓していると揶揄されても仕方ないでしょう。

そもそも、UCIがアスタナにプロツアーのライセンスを交付したのは、組織改革を認めた故です。RCSスポルトがジロからアスタナを排除したのはUCIの評価に抗するものですから、マッケイド会長が怒り、RCSスポルトを批判したのも無理はありません。こうした状況にあって、ASOもRCSスポルトに倣ったのは、あえてアンチUCIの姿勢を明示するためにも見えます。

UCIとグランツールの主催者達は元々仲が悪かったのはご存じの通りですが、アスタナはこうした政治的な軋轢に巻き込まれてしまったのでしょうか? ま、様々な憶測は尽きませんが、いずれにしても、遺恨を残しそうな決定ではあります。

ヨーロッパ人はこうした陰湿な小競り合いや足の引っ張り合いを大昔から繰り返してきました。F1を見ていても同様の不快なシーンにはよく出くわしますが、これも彼らの文化なのだということで、最近は受け流すようにしています。

テーマ:自転車ロードレース - ジャンル:スポーツ

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