酒と蘊蓄の日々

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タタ・ナノ、ヨーロッパへ? (その2)

ヨーロッパ進出を目指すタタにとって、大きな壁となり得るのはブランドイメージです。というのも、北米市場と違ってヨーロッパはかなり保守的なんですね。チープカーといえど、一朝一夕ではなかなか認めてもらえない可能性も考える必要があるでしょう。



あくまでも個人的な見解ですが、現在のタタのブランド力では、現状のヨーロッパ市場にすんなり受け容れてもらえないように思います。ま、私は専門家ではないので明言できませんが、頑固なヨーロッパ人たちの購買欲をそそるブランド力をたかだか4年で身につけられるとは考えにくいですね。

あえて厳しい言い方をさせて頂くなら、彼らはグローバルマーケットを少々甘く見ているような気もします。ヨーロッパで成功したいと本気で考えているのなら、まずやるべきことは現地に開発拠点を構えることです。

ヒュンダイは比較的短期間に成功したと思いますが、その最大の要因はドイツに大規模なR&Dセンターを構え、ヨーロッパ向けの車種の多くをそこで開発してきたからでしょう。現地のスタッフを動員し、綿密なマーケティングリサーチを行い、現地で求められているものを現地で吸い上げ、現地法人に大きな裁量を与えることで、リニアに対応できたからだと私は考えています。

hyundai_eurodevelop.jpg
現代起亜ヨーロッパ技術研究所

台湾の2大自転車メーカーであるジャイアントメリダの成功も全く同様ですね。やはり現地法人をつくり、R&Dセンターなりデザインセンターなりを構え、しっかりとした基盤を整備してきたからだと思います。価格性能比が優れているからだけではないでしょう。

では、タタの場合はどうでしょうか? 私の知る範囲ではトラックなど商用車の販売拠点以外、ヨーロッパにはろくな足がかりがないというのが現状かと思います。これでは分厚い壁に弾き返されるのがオチではないかと私は予想します。 

この予想が的中しないこと祈りましょう。いえ、本当に祈っているんですってば。


(訂正:ナノのスタイリングはイギリスに拠点を置くタタのデザインチームで行われたそうです。)

これまで私はタタという自動車メーカーに色々注文をつけてきましたが、それは見るべきところがあり、論じるべきところがあるということで、それなりに彼らを評価しているからです。

ナノはトータルで見てさほど驚異的なクルマとは思えませんが、オリジナリティは認めるべきでしょう。殊に、それをキットフォームで出荷し、各地の下請業者をアッセンブリー工場として現地で組み立て、販売していくというアプローチは非常に興味深いものがあります。

こういう野心的なメーカーにはそれなりの結果を出して欲しいと願っていますし、アジアの新興自動車メーカーの手本となって欲しいとも思います。コピー三昧の中国の自動車工業界は彼らの爪の垢でも煎じて飲めと声を大にして言いたいですね。

(おしまい)

テーマ:自動車全般 - ジャンル:車・バイク

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