酒と蘊蓄の日々

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この男が僅か10日間で何をしたというのか

ご存じのようにアメリカのオバマ大統領が今年のノーベル平和賞を受賞することになりました。「何の実績もない」ということで批判的な声も上がっています。私もいくら「期待票」だったとしても拙速すぎると思いました。

そもそも、ノーベル賞というのは有識者の推薦によって候補者がノミネートされ、いくつかの選考プロセスを経て絞り込みが行われ、様々な評価がなされて最終的に決定されます。つまり、それなりの時間をかけて選ばれるということですね。

オバマ氏が大統領に就任したのは今年の1月20日です。それから9ヶ月足らずでの決定ですから、これは極めて異常です。確かに、核廃絶へ向けた意欲を示す演説などポイントになりそうな言動もありましたが、それにしても時間がかかるハズの選考スケジュールに見合っていたのでしょうか?

大変気になったので、ノーベル賞の選考プロセスについて調べてみましたところ、ノーベル賞の公式サイトに「Process of Nomination and Selection」という頁を見つけました。まずは、下図をご覧下さい。

ノーベル賞の選考過程

ノーベル賞の選考プロセスとして最初のステップとなるのは、有識者へ推薦の依頼状が発送されるというものになります。これは上図の①ですが、前年の9月となっています。推薦の締切りは上図の②ですが、当年2月となっています。リンク先にはもっと詳しく、以下のように書かれています。

The Committee bases its assessment on nominations that must be postmarked no later than 1 February each year. Nominations postmarked and received after this date are included in the following year's discussions.


つまり、当年の有効票は2月1日までの消印があるもので、それを過ぎたものは翌年の選考対象になるということですね。

上述のように、オバマ氏が大統領に就任したのは今年の1月20日です。今年のノーベル賞の候補者としてノミネートされる締切りは2月1日です。彼が大統領に就任して僅か10日程の間にノーベル平和賞の候補者としてノミネートされるようなことを何かしたでしょうか? ちなみに、彼がチェコで核廃絶演説を行ったのは4月ですから、今年分のノミネートの締切りの2ヶ月も後のことです。

イリノイ州議会議員を経て彼が上院議員に就任したのは2005年の1月です。2007年後半くらいからは大統領選へ向けた準備にかかりきりでしたから、国政に本腰を入れられたのは正味2年半ほどです。この短い期間に彼が何か外交で実績を残したかと振り返ってみても、やはり皆無と言わざるを得ません。

そもそも、彼は大統領選を戦っているときから外交実績がないことがウィークポイントとされていました。その最中に身内のバイデン氏(現副大統領)から「半年以内に世界はバラク・オバマを試すだろう。ジョン・ケネディのときのように。」 と言われたほどで、この失言は共和党が制作したネガティブキャンペーンのCMにも盛り込まれ、繰り返し流されたと言います。つまり、彼が大統領になる前も実績など全くなかったということです。

ノーベル賞委員会は「世界に新しい機運をつくりだし、協調主義を国際政治の中心に据えた」と発表していますが、彼はそもそも協調主義などではありません。当blogでも以前ご紹介しましたように、彼は大統領選の演説で「NAFTA(北米自由貿易協定)は見直す。」「日本や韓国にハイブリッド車は作らせない。これからはアメリカで作る。」という保護主義的なことを述べていました。

大統領に就任した直後にもバイ・アメリカン条項が削除されなかった景気対策法案に躊躇なくサインしました。先月にも中国製の自動車用タイヤに緊急輸入制限措置(セーフガード)を発動し、摩擦の原因を作ったばかりです。彼が選択してきた政策の何処が協調主義だというのでしょう?

ま、これまでもノーベル平和賞は欺瞞を感じさせることが度々ありましたが、今年もまたそれが繰り返されたということですね。

コメント

文科系のノーベル賞

文科系のノーベル賞っていろいろ根回ししてお金使えば買えるのではありませんか?韓国の金大中元大統領しかり。日本の人々しかり。


その点、理科系のノーベル賞は受賞することは難しいとされていますけど受賞に向けていろいろ営業活動しなければならないようですよ。
金大中氏は○○○億円でノーベル賞を買ったらしいです。


文科系のノーベル賞は政治色がぷんぷんしていて胡散臭いです。
わたし的にはプリウスの開発者さんにノーベル賞を差し上げたいです。

  • 2009/10/11(日) 21:36:23 |
  • URL |
  • 林 宏 武蔵野市 #j7wqdSEg
  • [ 編集]

林 宏 さん>

こういうものはどこまで行っても主観を外すことができませんし、特に今回のような選考プロセスのタイムスケジュール上に明らかな疑問点がある場合は裏事情がどうなっているのか詮索したくなりますよね。

こうしてみますと、モンドセレクションのように有償の格付けみたいなもののほうがむしろスッキリしているといえるかも知れません。

また、オリンピックもあそこまで商業化が進んでいるのですから、開催地の決定にあたってある程度の基準を設けるのは当然としても、不透明な選考プロセスなど廃止してしまい、いっそのこと入札で決めてしまったほうが偽善的な部分が除かれるだけ良いかも知れません。

カネのハナシが出てくると勢い夢や希望みたいなイメージが引っ込んでしまう感じですが、所詮は人間のやることですし。

  • 2009/10/14(水) 00:30:54 |
  • URL |
  • 石墨 #PxDbU/1w
  • [ 編集]

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