もう1台の古いほうにはATOK13がバンドルされていましたが、最近は専らムービーファイルのエンコードなど時間がかかる作業とか、広いモニタを生かしてタブレットを使った作業などがメインとなっていました。文書作成などには使わないこともあって、IMEの出番も殆どなく、アップグレードの必要性は一切感じていませんでした。
会社のPCも長文入力はさほど多くなく、むしろ専門用語の入力が多いので、長年ユーザー辞書を鍛え込みつつ、デフォルトのMS-IMEをそのまま使っていました。が、最近は昼休みや休憩時間などに当blogの原稿をチェックしたり、ザックリ草稿を書いたりするなど、以前と状況が変わりました。あの誤変換の多いアホっぷりにはさすがに辟易してきたので、「やっぱATOKにするかな?」と思うようになってきたわけです。
また、自宅のATOK2005のほうで「ノロウイルス」を「呪う居留守」と誤変換され、「やっぱ、これもそろそろバージョンアップしたほうが良いかな?」と思うようになりました。
すると、まるで狙っていたかのようにベックルのソフト情報メールサービスから「ATOK2008ダウンロード版6,615円(税込)」という広告が舞い込んできたので、導入することにしました。

普通に使っている分には文節の認識精度がやや上がったかな? という程度ですが、元々ATOK2005もMS-IMEよりずっと良くできていましたから、劇的に性能が上がったという印象は殆どありません。
ただ、「ノロウイルス」も一発変換されるようになりましたし、新語・流行語などをはじめ、固有名詞や人名などもかなり増え、単語のほうは強化されていることがはっきり感じられます。米民主党大統領候補の「バラク・フセイン・オバマ」は「バラ区・フセイン・小浜」になってしまいましたが、「ヒラリー・クリントン」は一発でしたし。
(ちょっと脱線しますが、「おばま」つながりで福井県の小浜市がオバマ氏を応援しているというニュースはアメリカにも伝えられているそうで、AFP伝のそれはYahoo!USAの全米ニュースアクセスランキングで2位になったそうです。アホですねぇ。小浜市のホテルせくみ屋の女性スタッフ2人もまさか自分たちの写真が全米で見られているとは思わなかったでしょう。)
ま、こうしてPCのIMEの性能が向上していくほど、私の頭の中のIMEの性能は低下していく訳です。世の中というのは、良くも悪くも自然にバランスが取れていくものなんですねぇ。