酒と蘊蓄の日々

The Days of Wine and Knowledges

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サイクルモード'09 (その2)

昨年のシマノはロード用の旗艦コンポーネンツであるデュラエースのフルモデルチェンジに加え、その変速系を電動化した7970シリーズを出品して大いに話題をさらいました。が、今年はロード用セカンドグレードのアルテグラがフルモデルチェンジされたというのが一番のトピックで、昨年の爆発的な動きに比べるとかなり地味だったといわざるを得ません。

フルモデルチェンジを受けて6700シリーズとなったアルテグラが7900シリーズのデュラエースと完全互換ではないとの旨は当blogでも早い段階にお伝えしましたので、それ絡みのアクセスが結構ありました。いまでも時々そうしたキーワード検索でアクセスしてこられる方がいますが、既にシマノから正式なチャートが発表されていますので、そちらを参照されたほうが間違いないでしょう。

アルテグラ6700シリーズ

シマノは価格を改定するときもそうですが、釣り具部門に比べて自転車部門のパブリシティが雑すぎます。特にコンポーネンツに関しては価格と重量と互換性は誰もが気になるところです(私はシマノに軽さをあまり期待していませんから、重量よりも互換性のほうが気になるくらいです)から、製品の正式発表と同じタイミングで公表しておくべきです。

互換性が保たれているに越したことはありませんが、そのためにコストアップに繋がってしまったり、技術開発の足枷になってしまうのも問題です。そういう意味で適度の変化は許容しなければならないでしょう。が、それを許せないというユーザーが沢山いるのも現実で、「シマノ商法」だの何だのと文句を言われたりします。

もっとも、カンパニョーロなども互換性が保たれないことはよくあることです。例えば、同じ10sでもフロントディレイラーのウルトラシフトとクイックシフトではレバー比とシフターのワイヤー巻き量が異なりますので、完全互換ではありません。しかも、この規格はグレードや発売時期で五月雨式に変わっていますからシマノより解りにくいと思います。

こうした例からしても、互換性を保たない仕様変更はシマノだけがやっていることではなく、これを以てコンポの入れ替えを促そうとするようなセコイ商売と勘ぐるのはどうかと思います。そもそも、「シマノ商法」と騒いでいる人でどれだけの人がシマノ以外のメーカーの動きをキチンと捉えているのか疑問を感じます。

シマノが公表しているカタログスペックはかなり正確である(特に重量はマヴィックなどと違って非常に正直な値を出してきます)ということと、リコールの発表や製品交換の動きが良い点などで信頼しています。また、スモールパーツの供給体制やその価格も適切だと思います。が、価格改定や互換性などの公表がスムーズではないという点、特にロード系パーツなどは明らかにヨーロッパより情報が遅いところが気に入りません。

また、完組ホイールのマニュアルに記載されているスポークテンションの参考値も全然アテになりませんので、買ったらすぐに実測した値を記録しておいたほうが間違いないようです。ついでにいえば、ディープリムのようにデカールのセンスが見た目に大きく影響するようなところでもシマノはライバルに比べてイマイチなのがあまり好ましくないところでしょうか(ま、この辺は競技志向の強い方にはどうでも良いところでしょうけど)。

私の場合、主にコストパフォーマンスの高さからシマノを選ぶことが多いのですが、だからといってシマノ信者というわけでもなく、中学生の頃から四半世紀を超えて彼らとの付き合い方が自然に身についたということなのかも知れません。

ところで、今年もシマノはサポートカーを展示していました。車両は昨年展示されていたものと全く同じで、中身もそれほど大きくは変わっていません。が、昨年は置かれていなかった振れ取り台が今年はこれ見よがしに置いてありました。これがまた猛烈に贅沢なもので、ため息しか出て来ません。

シマノサポートカーの車載振れ取り台1

私は定番のパークツールTS-2を愛用していますが、その上級モデルとしてラインナップされていたTS-3(定価は確か13万円強)です。しかも、ダイヤルゲージがミツトヨのデジタルゲージにモディファイされています。調べてみましたところ、ABSデジマチックインジケータ 543-551 ID-F125というモデル(標準価格45,000円)だと思われます。これを2つ備えていますから、TS-3との合計で定価なら20万円オーバーです。これ以上贅沢な振れ取り台はそうそうないでしょう。

シマノサポートカーの車載振れ取り台2

TS-3の造りの良さはいつ見てもTS-2とは比べものになりません。安いネットショップなら10万円未満で買えましたから、私もいつか手に入れてやろうと思っていたのですが、数年前に生産中止になってしまいました。いまでもたまにネットオークションに出てきますから狙い澄ましていれば入手できなくはないでしょうけど、やはり新品で買えるうちに買っておけば良かったとかなり後悔しています。ま、手に入らなくなると欲しくなる気持ちも倍増するというのは人のサガというものなのでしょうけど。

シマノサポートカーの車載コーヒーメーカー

メカニックの方が一服するときに使っていると思しきコーヒーメーカーとミルはイタリアのデロンギ製です。実は、ミルのほうは私も全く同じものを愛用しています。一般的な日本製の電動ミルはミキサーと同じように羽根が高速回転してコーヒー豆を叩き割っていくタイプが一般的ですが、そうした方式は摩擦熱による風味の劣化や粒度のバラツキが大きく、微粉も生じやすく、あまり褒められたものではありません。が、このミルは臼で挽く低回転コーン式で、手動式と遜色ない挽き上がりになります。

また、普通のミキサータイプの電動ミルは手に持って挽きムラが生じないように振りながら、細かさは刃を回している時間でコントロールしなければなりません。が、このミルは予め粒度の細かさをダイヤルでセットしておけば、豆を投入して電源連動のタイマーをセットするだけで勝手に挽いてくれるため、手間もかかりません。シマノのメカニックの方が豆の挽き上がりに拘ってこれを選んだのか、それとも豆を挽くために余計な手間を取られない点を買ったのか、その両方か、いずれにしても良いチョイスだと思います。

ということで、シマノの新製品については殆ど語りませんでしたが、それだけ個人的に興味を惹かれるものがなかったということですね。ま、シマノといえども毎年毎年大きな話題となるようなニューモデルを出し続けるのは無理なのでしょう。

(つづく)

コメント

いつも楽しみに拝見してます。

ワタクシ事の拙い話ですが・・・

私もシマノユーザーです。
欧州クロモリを購入する際、
カンパを勧められた訳ですが、
自身でメンテしたかったためシマノにしました。
機能美はカンパがいいなと思いつつも、
コスパ、入手のしやすさなど普段使いを視野に入れると、
やはりジャパンメイドに敵いません。
改めてシマノで良かったと思います。
「シマノ商法」はご指摘とおり、
他を知らない無責任な発言なのでスルーでしょう。
規格変更は当たり前ですし、付き合い方の問題です。

最近は身近でも良くロードバイクの話が出てくるようになりました。
新規購入半年くらいの輩が
「やっぱシマノよりカンパだよね~」
なんて話を聞くと微笑ましく思えます
(^-^)

自転車人口増加に伴い、事故も増えてますね。
へんな規制がかからなければいいなと思います。

振れ取り台、コーヒーミルなど、
雑誌に載らない着眼点、楽しみにしております。
(^-^)

  • 2009/12/22(火) 10:03:11 |
  • URL |
  • kay@ocha'sweb #-
  • [ 編集]

訂正

ジャパンメイドじゃない、
ジャパンブランドでしたね・・・
DuraAceだからメイドでいいのかな?

  • 2009/12/22(火) 10:06:36 |
  • URL |
  • kay@ocha'sweb #-
  • [ 編集]

kayさん>

ご無沙汰しておりました。

カンパもアサゾウとかそれなりのところへ行けばスモールパーツは手に入るのですが、チェーンのコネクターキット1セットで105のチェーン丸ごとより高いくらいですから、二の足を踏んでしまいますね。ま、KMCのミッシングリンクのようなサードパーティのコネクタを使うという手もありますけど。

といいつつ、クロモリフレーム(デ・ローザのネオプリあたり?)で1台組もうと計画しているアレもパーツだけは着実に集まっています。昨年もお話しした通り、クランクやブレーキはとっくに入手していましたが、前後のディレイラーやエルゴパワーも既に入手済みです。あえてカーボンを避けるため、グレードはレコードとコーラスのチャンポンとしました。他にもデダのシャローハンドル、サドルもサンマルコのリーガルなどクラシカルな方向で、尚かつイタリアンブランドで揃えています。

この計画では細身のクロモリフレームにシマノの太い中空アルミのクランクは似合わないと思っていた矢先にカンパのクランクで丁度良い出物があったというタイミングの良さもあって、こうした方向付けになってしまいました。が、本命でガシガシに使い倒すという前提ならやっぱりシマノを主軸に考えてしまいますね。

ま、クロモリで1台組む計画は左膝の故障とカメラ熱が再燃してしまったこともあって棚上げ状態になっており、いつになったら完成するか解りませんが、2~3年くらいのうちには何とかしようと思っています。

  • 2009/12/23(水) 01:41:02 |
  • URL |
  • 石墨 #PxDbU/1w
  • [ 編集]

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