酒と蘊蓄の日々

The Days of Wine and Knowledges

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サイクルモード'09 (その4)

個人的な思い出や思い入ればかり語ってレポートになっていないじゃないかという不満の声も聞こえてきそうですけど、ま、ここは完全非営利の個人blogですから、開き直って好き勝手に書かせて頂こうと思います。が、こうした傾向になってしまうのも初回に触れましたとおり今年は全般的に薄味で、あまり興味深いトピックがなかったからです。

思えば、近年は構造や規格の変化が目覚ましく、見ていても飽きることがありませんでした。ヘッドパーツに関しては独自規格が乱立して行き過ぎの感も否めませんが、長いことインテグラルヘッド化を見送ってきた保守的なトレックやコルナゴも宗旨替えしたのですから、時代の流れを感じたものです。

カンパニョーロも頑なに続けていたスクエアテーパー軸に見切りをつけてスルーアクスルクランクに寝返りましたし、それと前後してピナレロは独自規格の大口径55mmのBBを諦めました。コンパクトクランクも当たり前のラインナップになりました。上位モデルで流行したシートピラーやスルーアクスルクランクのベアリングカップをフレームに融合させるインテグラル化も一段落し、ここ数年の間に続いていたロードバイクの進化も一巡してしまったという感じでしょうか。

これまでフレームマテリアルとしてアルミやマグネシウムなど金属に拘ってきたキヤノンデールやピナレロなども上位モデルでは完全にフルカーボンへ軸足を移しましたし、同様にMTBもクロスカントリーやマラソン系のそれはカーボン化が行き渡った感じです。

逆の視点から捉えるなら、ここ数年でよくこれだけの変化が続いたものだと思います。私が知る約四半世紀を振り返っても、ビンディングペダルの登場やフレームマテリアルの脱スチール化、シフトレバーのインデックス化、リヤの段数増加、そしてデュアルコントロールレバーの登場など、進化はそれなりにありましたが、相応の時間を要してきました。

MTBは歴史が浅い分だけ著しい進化を遂げた時期もありましたが、ロードバイクは以前からかなりやり尽くされてきたと思われていましたから、状況は大きく違います。アヘッドステムのようにMTBから始まったトレンドも有効と解ればロードバイクにも応用されてきましたが、そうした大きな変化は時々起こっていたという感じで、最近ほど短期間に新たなトレンドが幾つも生まれ、変化が連続したのはあまり記憶にありません。それだけにしばらくは落ち着いてしまうのかも知れませんね。

個人的にはサイクルコンピュータのメーカーに一踏ん張りしてもらって、10万円以下くらいで導入できるリーズナブルなパワーメーターをリリースして欲しいと思いますが、どうでしょう?

キャットアイなどはカンパ互換のスクエアテーパー軸に磁歪センサを仕込んだアレの失敗で(といっても、まだしぶとくカタログには残っていますが)、サイクルモードに来られているスタッフの方には毎回リクエストしているのですが、完全に及び腰になっている感じです。そもそも、カンパのスクエア軸を使っている絶対的なユーザー数が多くないのですから、最初のチョイスが間違っていたと思います。せめてISISやオクタリンクなどにも対応させておくべきでした。

もし、ここで一度仕切り直すのであれば、2007年にパテントが失効した老舗SRMと同じ方式(クランクのスパイダーアームに歪みゲージを仕込む方式)を採用し、とりあえずシマノ互換のクランクで(例えばスギノあたりと提携して)チャレンジしたら幾らかマシな結果が得られそうな気がするんですけどねぇ。ま、私のような素人が適当なことをほざいても、関係者にしてみれば「そんなに簡単なハナシじゃないよ」と一笑に付されてしまうのかも知れませんが。

Fisher_Cronus_Ultimate.jpg
Fisher Cronus Ultimate

トレックのブースを見ても何だか惹かれるものはなく、いまさらゲイリーフィッシャーブランドのロードバイクが出てきても数年前にインテンスのそれを見ていますから全く驚きませんでしたね。(あくまでも個人的な感想です。)

会場に足を運ぶ前は現在最強のステージレーサーであるアルベルト・コンタドール選手がツール・ド・フランスで使用した実車でも見られるかと期待していました。が、色々ゴタつきながらアスタナに残留することが決まったものの、そのアスタナは器材供給元をトレックからスペシャライズドへ変更するようで、私の期待が裏切られたのもそうした兼ね合いゆえかも知れません。

トレックブースの前面に大きくスペースが割かれていたのは「世界にたった1台のあなただけのバイクを」と謳っている「Project One」というカスタムペイントを主軸としたセミオーダーバイクのサービスでした。

trek_project_one.jpg

リンク先のサイトにある「プロジェクトワン バイクを作成」というところをクリックすればそのままメニューから選択して最終的にオーダーまで対応できるように整備されるようです。まずは車種を選び、次に16種類くらいあるカラーリングの基本パターンを選びます。その半分くらいはさらに細かい配色指定に対応していますから、かなり広い範囲で好みの色が選べるようになっているわけですね。

コンポーネンツもBTOの要領で選べますし、アウターワイヤーやバーテープなどはやはり好みの色を選択することが可能で、一部のホイールはデカールの配色も変えられるようです。ですから、全ての組み合わせが何通りになるのか想像も付かないくらい膨大な数になるのは間違いありません。「世界にたった1台のあなただけのバイクを」というのもこれだけ選択肢が多岐にわたれば大袈裟な宣伝文句とはいえないでしょう。

が、所詮は見た目重視のカスタムですから、スケルトンオーダーに対応するといった硬派なものではありません。カスタムペイントといっても、元々カスタムペイント屋からスタートしたリドレーがやっているようにロゴなどの素材とイメージを伝えればデザイナーが何パターンかのデザイン案を作成してくれたり、自分でデザインしたペイントにも対応してくれたりといったサービスに比べれば大したことはありません。

こうしてみますと、彼らも「何か新しいトピックを提供しなければ」と考えている様子は伝わって来るものの、目先の変化を付けただけといった印象が拭えません。ま、それでもトレックは何かしようという意思が感じられただけマシですが、全般的にこんな調子ですから、今年のサイクルモードであまり高揚感が得られなかったのは私だけではないと思います。

(つづく)

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