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APS-Cサイズも悪くない (その4)

この連載の初回でご紹介しましたように、キヤノンのAPS-Cサイズ専用の広角ズームレンズであるEF-S10-17mm F3.5-4.5 USMは性能も充分に満足のいくものでした。EOS 5D Mk2用に買ったEF17-40mm F4L USMはあまり明るくありませんから、背景のボケはさほど期待できません。そう考えますと、広角ズームはAPS-C用の1本あれば充分で、フルサイズ用を買う必要はなかったかも知れないと思ったほどです。

が、このEF17-40mmは意外に応用が利きました。銀塩時代に使っていた広角ズームは20-35mmとズーム比が小さく、APS-Cサイズに用いると32-56mm相当という非常に中途半端なレンジになってしまうということは先にも述べたとおりです。しかしながら、ワイド側もテレ側も伸ばされて17-40mmとなったこのレンズの場合、APS-Cサイズで27.2-64mm相当の標準ズームになります。

F4通しで明るくないという問題もありますが、銀塩時代にメインで使い込んでいたF2.8通しの28-70mmと画角が近く、少しワイド側に寄っただけで似たような感覚で使えるという点が気に入りました。上級ラインナップたる「L」シリーズゆえ、画質も優れていますし。見た目にはレンズのほうが勝っていてコンパクトなEOS kiss x3のボディには若干アンバランスに見えますが、鏡筒を持ってハンドリングする際にこの重量バランスは決して悪くありません。

kissx3+EF17-40.jpg
EOS kiss x3 + EF17-40mm F4L USM
この状態でも1100gくらいですから、EOS 5D Mk2に
EF24-105mm F4L IS USMを付けたときに比べて600g近く軽量です。
このレンズをAPS-C機で使うときはEF24mm F1.4L USMの
専用フードEW-83DⅡがピッタリという記事
を読み、
とりあえず真似してみることにしました。
記事にあったとおりフードの内径がホンの少しだけ小さく、
やはりヤスリなどで削って微調整する必要がありました。
が、ちゃんと処置をすれば確かにピッタリです。


EOS kiss x3もファインダーの視野率が上下左右とも約95%とやや低めだったり、フォーカシングスクリーンが固定式だったり、エントリーモデルにありがちなスペックの甘さも散見されます。普通は右肩上面に液晶パネルがあって、そこにシャッタースピードやF値などをはじめとした様々な情報が表示されるものです(銀塩時代のEOS kissもそうでした)が、そこにはモードダイヤルが鎮座しており、情報表示が背面の液晶モニタと兼用になっているのは特に違和感を感じました。

もっとも、その液晶モニタもEOS 5D Mk2と同じ3インチで約92万画素の高精細なものですし、全般的な性能についても中級機のEOS 50Dと比べて劣るところは非常に少ない印象です。バッファメモリの容量の関係か、連続撮影速度が劣っていたり(フルサイズで条件の悪いEOS 5D Mk2とは殆ど差がありませんが)、読み書きのスピードがCFカードほど速いものがラインナップされていないSDカードゆえスピード重視の人には若干見劣りする部分もあるでしょう。が、私の場合はそこまでスピードに拘る必要もありませんので、全く問題ありません。

さすがにISO3200くらいの超高感度になってきますと、EOS 5D Mk2に比べて受光面積が小さい分だけやはりノイズが目立つようになります。が、それはEOS 5D Mk2の性能が良いと評価すべきで、EOS kiss x3が悪いと評するのは酷でしょう。私の感覚としては一般的な使い方ならEOS kiss x3も高感度撮影に強く、エントリーモデルとは思えないほど高いポテンシャルを持っていると感じました。

ボディだけで比べてもEOS kiss x3とEOS 5D Mk2とでは4倍近い価格差があります。もちろん、用途にもよると思いますが、スペックだけでなく一般的に求められる実用上の性能や感覚的な部分にもそこまでの差はないでしょう。

デジタル一眼レフもかなり熟成が進んできたせいか、このEOS kiss x3も動画撮影機能など本流から外れたところに付加価値が与えられるようになってきました。数世代前だったら色々物足りないと感じた部分も多かったのでしょうけど、これだけの完成度なら細かい部分の好き嫌いは別にして十二分に満足できる内容です。ま、このクラスはデジカメ市場全般で見ても屈指の激戦区でしょうから、各社とも凄まじい努力を重ねているということなのでしょう。

ここまで完成度が高くて優等生なカメラですから、マニア視点では逆に面白くないと感じてしまう人もいるでしょう。といいますか、昔の私ならそんな風に言っていたと思います。もちろん、そういう方向を向いて作られたカメラではありませんから、そういう注文を付けるほうが間違いなのですが。マスプロメーカーにとってソツがない造りを面白くないと言うユーザーほどタチの悪いものはないのでしょう。

(おしまい)

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