酒と蘊蓄の日々

The Days of Wine and Knowledges

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やっぱりメディアは利用されてる?

トヨタのリコール問題でメディアは完全に祭り状態になっていますね。アクセルペダルとフロアマットの干渉というグレーゾーンにある自主回収の約500万台を含め、全世界でトヨタの改修対象車は800万台を超えたとか、それはトヨタの昨年の世界販売台数698万台を上回る規模になるとか、とにかくやたらと台数が強調されています。

単純に表面的な台数を取り沙汰しても無意味だということは以前にも述べたとおりです。が、仮に台数で論じることにも意義があるとしましょうか。ならば、先のエントリでご紹介した富士重工の事例を大きく扱わなかったのはやはり不公平です。

同社のクレーム隠しが発覚した1997年当時、全世界の自動車保有台数は7億台くらい、現在は9億5000万台以上、当時の富士重工の世界シェアは1%程度、現在のトヨタは13~14%くらいです。こうした違いを元に1997年当時の富士重工と現在のトヨタの規模を比較したら、その差は18倍以上になります。富士重工が問題の1997年に届け出たリコール対象車は259万台に及びました。これに規模の差を乗じて(つまり18倍して)現在のトヨタに換算すれば、単純計算で4662万台に相当します。

こうしてみれば今回のトヨタの800万台などカワイイものです。しかも、富士重工は部品に欠陥があることを解っていながら隠蔽したというさらに重大な問題があります。これが大した騒ぎにならず、今回のトヨタはご覧の有様です。こうしてみますと、裏に何らかの力が働いているのでは?と疑いたくもなります。と思っていたところにこんなニュースが流れてきましたね。

GM、トヨタからの乗り替え優遇キャンペーン実施

ニューヨーク(CNNMoney) 「トヨタからGMに乗り替えてくれれば1000ドルをキャッシュバック。ローン金利も優遇します」――。米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)が27日、こんなキャンペーンを発表した。トヨタが米国で大規模なリコールを発表したことを受け、GM車への買い替えを促す狙い。

キャンペーンは同日からスタートし、2月末までの期間限定で実施する。対象となるのはトヨタ車の2009年と10年モデルの所有者。GMに買い換える場合、1000ドル(約9万円)のキャッシュバックを受けるか、トヨタ車のローン残高のうち1000ドルまでを負担してもらえる。ほとんどの場合、ローンの金利もゼロになる。

GMは「トヨタの顧客から助けを求められたというディーラーからメールや電話が多数寄せられたことを受け、キャンペーン実施を決めた」としている。

トヨタは先週、米国で230万台のリコールを実施。27日には8車種の生産・販売中止を決め、さらに110万台の追加リコールを発表している。

(C)CNN.co.jp 2010年1月28日


同様のキャンペーンはフォードも既に実施しているようです。ま、これを以て国内メーカーが満身創痍となっているアメリカの国ぐるみの陰謀といったら乱暴すぎるかも知れませんが。

良識のある企業なら疑惑の目で見られないよう、こうしたえげつない便乗商法などやらないものです。ユーザーの要望に応えたとGMは説明しているそうですが、経営の立て直しにあれだけの莫大な税金が投入されていながら1000ドルのキャッシュバックやゼロ金利ローンなど明らかにやり過ぎです。向こうには「李下に冠を正さず」に相当する格言がないのでしょうか?

いずれにしても、富士重工の一件をあれだけアッサリと流しておきながら、今回のトヨタが騒がれているのは理不尽極まりないことです。この両者の扱いに関していえば、メディアは事を煽り立てる野次馬集団に過ぎず、公正なジャーナリズムとして機能していないと私は評価します。

念のため、検索エンジンなどでおいでになってこのエントリだけを読まれている方に誤解のないよう補足しておきますが、私はトヨタのリコール問題を軽視して良いと言っているわけではありません。メーカーの責任問題を問うような報道でありながら、その責任についてメディアが公平な評価を下していないというところに苦言を呈しているのです。過去の事例や普段からどのようなリコール案件があるのかロクに調べもせず、表面的な印象に流されてしまうと、悪知恵の働く人たちに利用されかねないということ懸念しているわけです。

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まとめ

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