酒と蘊蓄の日々

The Days of Wine and Knowledges

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塾の広告が勉強不足というのも・・・

私が通勤に使っている電車にも学習塾や予備校などの広告が色々掲示されています。日能研の広告はフジテレビの『平成教育委員会』に似た感じで中学の入試問題が出題されており、ついつい解いてみたくなってしまいますね。

一方、みすず学苑のあのシュールな広告になると私の感性では全く理解不能です。いつもヤマトタケルが大きく扱われてきたのは学苑長である半田晴久氏が神道系宗教団体ワールドメイトの教祖である深見東州氏と同一人物であるというところで繋がっていると考えれば理解できます。が、その画像に大量のプリンがちりばめられるようになったのは、彼らが合格者を「合格プリンス」「合格プリンセス」と呼んでいるところから短絡した駄洒落だそうで、私にはこのセンスがサッパリ理解できません。

ワールドメイトの各支部にも「ハトよりもワシよりもタカじゃい三鷹支部」とか「犬も歩けば銀座!人も歩けば銀座!カエルが飛んでも銀座!そうさ銀座は皆が行きたいところなのさ支部」といった常識にとらわれない奔放な名称が付けられているそうで、恐らく半田(深見)氏がそういう感性の人なのでしょう。私の身近にもいわゆるオヤジギャグを言う人はいますが、ここまでシュールな人が身近にいたら、さぞ鬱陶しかろうと思います。(あくまでも個人的な感想です。)

さて、このところ私が引っ掛かっているのは栄光ゼミナールのドア上広告で、デカデカとこのように書かれています。

お父さん、COP10ってなに?

その回答は以下のように書かれていました。

*COP10(生物多様性条約第10回締約国会議) 10月名古屋で開催


しかし、いくら何でもこれでは乱暴すぎるでしょう。この場合の「COP」は「Conference of Parties」の略で「締約国会議」という意味です。生物多様性条約だけでなく、ワシントン条約でも気候変動枠組条約でもラムサール条約でもバーゼル条約でも、締約国会議は「COP」という略称で表されます。

ワシントン条約のCOP10は1997年にジンバブエのハラレで開催されました。気候変動枠組条約のCOP10は2004年にアルゼンチンのブエノスアイレスで、ラムサール条約のCOP10は2008年に韓国のチャンウォンで開催されました。バーゼル条約はCOP9が2009年にインドネシアのバリで開催され、COP10の開催地はまだ未定だったと思いますが、2011年に開催される予定になっています。

他にも色々ありますが、「COP10ってなに?」と問われただけで「生物多様性条約第10回締約国会議」などと断定することはできません。

例えば、「フジワラってだれ?」と聞かれたとき、もしかしたら女優の藤原紀香さんのことかもしれないし、プロレスラーの藤原喜明さんのことかもしれないし、お笑いコンビのFUJIWARAのことかも知れないのに、「藤原鎌足 飛鳥時代の政治家」と勝手に断定してしまうようなものです。

単にこの広告を製作した人が「COP=生物多様性条約締約国会議」と思い込んでいたのかも知れません。が、学習塾の広告にしてこの甚だしい勘違いは何とも情けないことです。

すべてがそうだとは言いませんが、ワシントン条約にしても気候変動枠組条約にしても、この種の条約を巡っては政治的な思惑や利権が渦巻くことも多く、締約国会議がパワーゲームの舞台となることもしばしばです。殊に気候変動枠組条約の締約国会議では「CO2の排出枠」が議題の中心に据えられることが多いわけですが、視点を変えれば「化石燃料の消費枠」を縛る争いになっています。

昨今のIPCCに対する信頼低下もあり、欧米諸国では地球温暖化問題に関してトーンダウンの様相が否めなくなってきました。その一方で先般頂いたコメントにもありましたように、生物多様性条約は「生物多様性オフセット」という地球温暖化問題におけるカーボンオフセットに近似したミティゲーション・バンキングを設けるようになり、新たな金融商品として萌芽しつつあります。こうなると、他の分野でも似たような構造を作って利権を掌握してやろうと考える人が現われても不思議ではありません。

今後も人類や自然環境などにとって脅威となる可能性が指摘される問題は、それを巡って条約が制定され、締約国会議が開催され、国際的な枠組みとして様々な政策が検討されるようになるでしょう。その中には悪知恵の働く人たちがつけ込んでパワーゲームの舞台としたり、カネづるにしようとするパターンに陥ってしまうケースもあるかも知れません。

かつては軍事力を主軸として比較的解りやすい争いで済むことが多かったように思います。が、そうした争いにウンザリしている大衆を上手く丸め込むため、より巧妙な仕組みが手を変え品を変え、いくつも創作されていくことになるかも知れません。(振り込め詐欺がそうであるように、人を手玉に取ろうと思ったら「手を変え品を変え」というパターンになるものです。)

そんなものに踊らされ、私たちが納めた血税が食い物にされたり、莫迦げた要求を突きつけられるようなことが繰り返されたのではたまりません。ですから、この種の「締約国会議」が取り沙汰されるようになったら、政府やメディアが伝えることを鵜呑みにせず、様々な角度からその内容を注意深く観察していくべきです。

そういう意味でも、「COP10=生物多様性条約第10回締約国会議」などと理解しているようではハナシにならないでしょう。

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まとめ

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