酒と蘊蓄の日々

The Days of Wine and Knowledges

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BD-1とスピードドライブと私

私がBD-1カプレオを試乗したお店は小径車専門ショップとして有名な「サイクルハウスしぶや」ですが、ここでカスタマイズされたスペシャルバイクは専門誌でもしばしば取り上げられるようで、その筋でも頼りになるショップかと思います。

ここに来たら見たいと思っていたものが新型BD-1の他にも二つほどありました。一つはデフォルトの18インチから20インチへホイールをサイズアップしたスペシャルBD-1です。専門誌で見かけたそれは実に精悍な印象で、もしBD-1を手に入れたら是非やりたいと思わせるカスタムでした。(ま、過去にはBD-1Rという20インチモデルもありましたけどね。)

実物を目の前にしてみますと、驚くほど自然で、個人的にはかなりの完成度だと感じました。あいにく、このときは試乗させてもらえる個体がなかったので眺めるだけでしたが、その纏まりの良さにますます物欲をあおられていました。

もう一つ見たかったのが「スピードドライブ」でした。これはスイスの「シュルンプ」というメーカーの内装2段変速のクランクセットになります。遊星歯車が仕込まれており、クランクの中心軸にあるクロームメッキのボタンを左から右へ押し込むと遊星歯車を介さず、クランクとチェーンリングが直結になります。これを右から左へ押し込むと、遊星歯車が作動してクランクの動きを1.65倍加速してチェーンリングへ伝えます。なかなか面白いアイデアですね。

BD-1_20wheel-speeddrive.jpg
20インチカスタムBD-1+スピードドライブ
某専門誌に掲載されたサイクルハウスしぶやのスペシャルBD-1

スピードドライブは当初1セットサンプル輸入されたものの、結局はお蔵入りになったものだそうです。恐らく、取り付けにBBの加工が必要だったり、アッセンブリーにある程度の技能も要求されるからではないかと想像されます。

このサンプルを譲り受けたサイクルハウスしぶやのオーナー店長である渋谷氏が実際に取り付けてみたところ、上手く作動しなかったそうです。そこで、渋谷氏は何とスイスにある製造元のシュルンプ社までわざわざ教えを請いに行ったそうです。この辺のストーリーはサイクルハウスしぶやのサイトにある「シュルンプ社との出会い」に詳しいので、是非ご参照下さい。

私はこういう話に滅法弱いんですよねぇ。男たちの想いが込められているそれのバックグラウンドを知ってしまうと、ついつい感情移入してしまいます。性能とかコストとかは二の次になってしまって、「彼らの想いを受け止めたい!」みたいなことになってしまう訳です。

で、最初に試乗させてもらったパイプフレームのBD-1にはこのスピードドライブがインストールされていました。クランクとチェーンリング直結状態では殆ど普通のクランクです。が、遊星歯車を介して1.65倍に加速されると、やはり独特の感触がありました。

こうした機構を介すと、どうしても機械抵抗が生じてしまいます。スピードドライブも多少のフリクションは感じましたし、滑らかというほどでもありませんでした。が、思ったほどゴリゴリした印象もなく、内装されている遊星歯車の精度はそれなりのレベルにあると感じました。

また、切り替えボタンを足で蹴るという操作方法は慣れないうちはやりにくいものですが、何回も操作していると半ば無意識に蹴ることが出来るようになります(いまではビンディングを外さなくても蹴れます)。これはこれで非常に面白いアイデアだと思いましたね。

この試乗車のスプロケットは普通のMTB用でトップ11Tだったと思います。フロントも42Tだかそこいらで、スピードドライブが1.65倍に回転を上げていますから、6.3:1というかなりのハイギヤードになります。18×1.5"(周長1,360mm)とすると、クランク1回転で10.47m進む計算になりますから、700×23C(周長2,096mm)では55T×11Tとほぼ同等になります。

現代的な高ケイデンスのペダリングではプロでもTTなどでない限りあまり踏まないようなギヤ比でしょうから、かなり過剰なセッティングだと思います。が、逆にいえば、チェーンリングをもう少し小さくしても充分なギヤ比が保てるということになります。これにはそそられましたね。

見た目もシンプルで気取ったところがなく、小さなチェーンリングで見た目のバランスも悪くありません。ネックは取付け工賃含め約7万円(現在は1万円くらい値上がっていると思います)というプライスくらいでした。

シマノのカプレオという小径専用コンポーネンツは正直なところ今ひとつでしたが、モノコックのBD-1にこのスピードドライブを付け、ホイールを20インチ化し、もう少し上位グレードのMTB用コンポに交換して・・・といったストーリーボードが私の中の物欲という悪魔によって着実に書き上げられていくのでした。

(つづく)

テーマ:自転車 - ジャンル:趣味・実用

コメント

うお!カスタムだけどBD-1の20インチってあったのかー!
前に購入意欲が湧いたとき、どーも18インチが引っかかって見送りました。
リニューアルして曲線デザインになって、あまり興味がなくなりましたが、やはり欲しい自転車のひとつです。
いいですね~ スペシャルBD-1。
ホリゾンタル&20インチはストライクゾーンですw

  • 2008/03/11(火) 11:40:13 |
  • URL |
  • kay@ocha's web #-
  • [ 編集]

kayさん>

私も見た目にはパイプフレーム時代のほうが好みなんですよね。
でも、実際に乗ってみるとモノコックのほうがシッカリしていますし、
工作精度も上がっている感じです。ま、価格もそれだけ上がってますけどね。

本文でも少し触れましたが、過去にはBD-1Rという20インチモデルもありました。
http://blog28.fc2.com/i/ishizumi01/file/BD-1R.jpg
確か限定50台とかそれくらいで、かなりの稀少車になると思いますけど。

BD-1の20インチ化については後日詳しく書く予定ですが、
一番のネックはブレーキ周りになります。

このへんは少々変則的なモディファイになりますのから、
デフォルトで20インチのモデルより性能的には劣るでしょう。
でも、その変則的なところが逆に面白かったりするので、
もしBD-1Rが入手できる状況だったとしても、
私はカスタムの20インチをチョイスしていたでしょうね。

  • 2008/03/11(火) 23:38:56 |
  • URL |
  • 石墨 #GAXcFPHg
  • [ 編集]

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