酒と蘊蓄の日々

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世界で最も宇宙に近い場所

いえ、アメリカのジョンソン宇宙センターとか、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地とか、日本の種子島宇宙センターなどのロケット発射場の話ではなくて。

突然ですがここで問題です。地上で最も宇宙に近い、地球の中心から最も遠い場所は何処でしょうか?

「そんなもん、世界最高峰のエベレスト山頂に決まってるだろ。」と思ったそこのアナタ、残念ながら地球はそんなに単純ではないのです。

地球は自転していますから、その遠心力で色々な影響が生じています。極半径の約6,357kmに対して赤道半径は約6,378kmですから、半径で21km以上も膨らんだ楕円をなしているんですね。また、海水面も赤道に近いほうが高くなります。

山の高さというのは「海抜」で表されますから、基準になるのが平均海水面です。つまり、海水面が高い赤道に近づくほど「海抜」という基準で高さをとると不利になってしまうんですね。

ということで、あまり引っ張っても仕方ないので答え合わせです。地上で最も宇宙に近い、地球の中心から最も遠い場所は南米のエクアドルにある「チンボラソ山」の山頂になります。


Chimborazo

この山はアンデス山脈に属しますが、標高は約6267mで、アンデス山脈のトップ10にも入りません。山頂の海抜で比べれば、エベレストとは2500m以上差があります。が、地球の中心からは約6384kmで、エベレストより2,168mほど上回ります。つまり、エベレスト山頂より2km以上も宇宙に近い場所ということになるんですね。

上述のように山の高さは平均海水面が基準になりますが、平均海水面に国際的な基準はありません。日本の場合は便宜上、東京湾のそれが基準になっています。近年では世界測地系に基づいた楕円球体を基準にGPSを利用して求めるようになっていますが、それでも誤差範囲は±2mくらいあるとみられています。(ここで地球温暖化による海面上昇の話を始めるとややこしくなりますので割愛します。)

物事は何を基準にするかによって結論が変わってしまう場合もあります。山の高さは海水面を基準にするのが常識ですが、地球の中心を基準にすれば日本では全く無名の山が世界の最高峰ということになってしまうのです。

何を基準にしているのか解らないまま結論を出しても、その結論にどれだけの意味があるのか解りません。そこのところをしっかりと理解していきたいですね。

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まとめ

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