酒と蘊蓄の日々

The Days of Wine and Knowledges

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デジカメ代替え (その2)

私の仕事用カメラとしては購入当時もっとも理想に近かったカシオのEXILIM EX-Z3ですが、当然のことながら最新のモデルに比べるとあらゆる点で見劣りします。ま、ただでさえ新陳代謝の激しいデジカメマーケットですから、5年も前のモデルが見劣りしないなどということはあり得ませんけどね。

私の場合、一時は露出計すらないスクリューマウントのライカⅢcで写真を撮っていたこともありますので、趣味で撮るならマニュアル操作もあまり苦になりません。さすがに仕事で撮る場合は露出もフォーカスもオートでなければ辛いものがありますけど、意図しないところに勝手にフォーカスを合わせられてしまうくらいなら、画面中央のスポットでフォーカスロックしてフレーミングし直すほうがお節介な機能に頼るよりむしろ煩わしくなくて良いです。

また、前回も触れましたが、そもそも高画質である必要性もあまりない仕事用には解像度も300万画素で充分です。メールで送るには500万画素でも邪魔くさいですから、昨今の800万画素とか1000万画素などという性能はオーバースペック以外の何ものでもないと思っていました。

さらに、「男子たるもの根性でぶらすな!」というのは大げさ過ぎるにしても、私は昔からブレボケを抑える技術も磨いてきました。脇を締めて脚は肩幅、どっしり構えてレリーズボタンを押す右手人差し指以外は微動だにさせず、あるいは手近に手すりとか壁とか利用できるものがあれば何でも利用して、とにかく自力でぶらさないようにしてやろうと色々考え、訓練してきました。ですから、私にとって「手ぶれ補正機能」はそれまでの努力を無にするような気がして、あえて欲しいとは思っていませんでした。

もっとも、家族や知人などが手ぶれ補正機能を有するカメラを買ったりして、実際に使わせてもらうと、超スローシャッターの時などは補いきれないケースが少なくないことに気付きました。やっぱり基本は大事なんだと、手ぶれ補正があろうがなかろうが磨いてきた技術は充分に役立つんだと、そう理解しましたけどね。

ま、他にも色々ありますが、EX-Z3に見切りを付ける必要性はある一点を除いて殆どなかったといえます。

その一点とは、「画角」です。

EX-Z3発売当時もその後しばらくの間のマーケットを見ていても、このクラスは焦点距離35mm相当(いうまでもありませんが、35mm判換算で、実際の焦点距離ではありません)前後から始まる3倍ズームが一般的でした。

しかし、私の仕事では全長12mほどになる被写体をあまり後ろに下がれないところで撮らなければならないことも多いので、この「準広角」というべき画角では少々力不足という場面が少なからず巡ってきます。

そこで、私は必要に応じてケンコーのMS-06Wという0.6倍のワイドコンバージョンレンズを装着していました。EX-Z3のワイド側35mm相当の焦点距離を0.6倍にしますから21mm相当となり、これで困ることは滅多にありません。が、これには大きな欠点がいくつもあります。

ex-z3_ms-06w1.jpg
MS-06Wを装着したEX-Z3

装着はレンズの筒の前面にスチールリングを貼り付け、そこにマグネットで吸着させるという方式になります。

ex-z3_ms-06w2.jpg

当然のようにシッカリ固定されるわけではありませんから、無造作に振り回すことなど出来ません。また、猛烈な歪曲収差があり、樽型に大きく歪んでしまうところも難ありです。ま、「ディストーションがきついですね」みたいなことをクライアントに言われたことは一度もありませんでしたけど。

でも、決定的なのはカメラ本体とは別にかさばるレンズを持ち歩かなければならないという点です。MS-06Wはキャップをはめると厚さが30mmを超えてしまうんですね。EX-Z3は現在でも通用する薄さなのに、ワイドコンバージョンレンズはそれより7mm以上も厚いのでは、ビジネスバッグの中に並べてしまっておくとカメラ本体の薄さを生かせません。

たった7mmと思われるかも知れませんが、普通コピー紙80~90枚分の厚さですから、私のビジネスバッグの中ではかなりの占有率になってしまうのです。

結局のところ、常に携行するのはカメラだけ、ワイドコンバージョンレンズは必要のありそうなときだけ持って行く、といったパターンになってしまいました。でも、持っていないときに限って必要な状況になったりして、己の読みの甘さを呪ってみたり、何とも歯痒い感じだったんですね。

ここ数年、ごく普通のコンパクトデジカメにも28mm相当から始まる広角側に振ったズームレンズが普及してきたのは非常に良い傾向だと思っていました。それまではどちらかというと、お父さんお母さんが運動会や学芸会で遠くから我が子を撮影するといったシチュエーションを睨んでいたのか、望遠側が重視されてきたような印象でした。

しかし、狭い屋内で集合写真を撮ったり、景色の良いところでよりワイドな写真を撮りたいという向きに応えるためか、あるいは撮像素子の解像度が上がってきたことでデジタルズームもあまり画質を落とさずに済むようになったせいか、いずれにしても28mm相当から始まる広角ズームのトレンドが各社に行き渡った感じです。

ということで、私は「24mm相当から始まる汎用コンパクトモデルが出てきたら買いだな」と、次の仕事用カメラの条件を絞り、虎視眈々とそれをクリアするモデルの登場を待ち受けていたのでした。

(つづく)

テーマ:デジカメ - ジャンル:写真

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