酒と蘊蓄の日々

The Days of Wine and Knowledges

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何故、安藤美姫は4回転を跳ばなくなったのか?

最初にお断りしておきますが、これはあくまでも私の勝手な解釈による勝手な憶測に過ぎません。カテゴリー的にはむしろ「与太話」に分類すべきかも知れませんが、色々蘊蓄が出てきますので、「酒と蘊蓄の日々」に分類しました。無責任なようですが、あまり鵜呑みにしない方が良いかも知れません。ま、素人の戯言くらいに受け取って頂いたほうが良いかと思います。


ISU(国際スケート連盟)が認定しているフィギュアスケートのジャンプは、難度の高い順にアクセル、ルッツ、フリップ、ループ、サルコウ、トゥループの6つです。安藤美姫が女子として世界で初めて(そして現在のところ唯一)4回転を成功させたジャンプは「サルコウ」になります。

伊藤みどりが女子として世界で初めて3回転半ジャンプを成功させたときは日本の大衆メディアでも「トリプル・アクセル」という名称が使われたのに対し、安藤の4回転ジャンプが単に「4回転」と呼ばれているのは、恐らく「クアドラプル・サルコウ」という名称が非常に覚えにくく言いにくいからでしょう。

ちなみに、現在の日本男子では第一人者である高橋大輔が跳ぶ4回転ジャンプは「クアドラプル・トゥループ」で満点なら9.0ポイントが付きますが、難度は安藤の「クアドラプル・サルコウ」の方が若干高く、満点なら9.5ポイントが付きます。

安藤がトゥループより若干難度の高いサルコウで4回転に成功したのは、恐らく相性だと思います。クアドラプル・サルコウが跳べる(跳べた?)安藤ですが、それよりも難度の低いトリプル・アクセルは跳べません。アクセルはISUが認定しているジャンプで唯一前方踏み切りとなります(ゆえに半回転余計に回るわけです)が、これも選手によって得手不得手があるようなんですね。

なお、ISUの公式戦でトリプル・アクセルを成功させている現役女子選手は中野友加里、浅田真央くらいでしょう。アメリカのキミー・マイズナーなども跳べるはずですが、ISUの公式戦では実績がなかったように思います(あまり自信はありませんが)。

前置きが長くなりましたが、安藤が試合で4回転を跳ばなくなった最大の理由は成功率が上がらないからでしょう。練習での成功率が50%を切るレベルで試合本番に跳ぶのはギャンブルといって差し支えないと思いますが、安藤のクアドラプル・サルコウの成功率は高校時代から練習でも20%程度と全く向上していないそうです。これではリスクが大きすぎ、本番で跳ばないのも何ら不思議ではありません。

何故、成功率が向上しないのでしょうか? それは以下の3点が可能性として考えられます。

・精神的な理由によるもの
・肉体的な理由によるもの
・技術的な理由によるもの

彼女の戦績を見れば、技術が伸びていないということは考えにくいですから、前二者の可能性が高いと思われますが、私は特に肉体的な理由によるものではないかと推測しています。

03-06.jpg

写真左は女子として世界で初めて公式大会で4回転ジャンプを成功させた2003年当時(15歳)、同じく右は2006年末にサンクトペテルブルクで開催されたグランプリファイナル当時(18歳というか19歳直前)です。

ま、露骨に言うとエロくなりますが、ご覧のように15歳のほうはまだ少女の体型ですね。一方、19歳直前の彼女は大人の女性らしい体型になっていますが、この写真のアングルでも胸がかなり発達していることが解ります。これは物理的に回転効率が悪くなる変化なんですね。

I=Io+mr2

これは自動車のZ(垂直)軸回りの慣性モーメント、即ちヨーモーメントを求める公式です。mはコンポーネントの質量、rはZ軸からの距離になります。ちなみに、Ioというのは各々のコンポーネント自体が持っているヨーモーメントで、それほど大きな値になりませんから、総体として見た場合は殆ど無視できます。

この公式から解ることは即ち、回転の中心軸から離れたところに質量のあるものが付加されると、その距離の2乗に比例して慣性モーメントが大きくなるということです。例えば、回転の中心軸から10cm離れたところに100gの肉が付けば、中心軸から1cm離れたところに10kgのオモリを埋め込んだのと同じくらい回転にかかる慣性が大きくなるということです。

彼女の場合、臀部も同時に発達しており、同様の回転効率悪化が考えられますが、それと同時に胸部と臀部は回転の中心軸に対して斜に位置していますから、いわゆる「みそすり運動」のような軸のブレを生じやすくさせてしまう可能性も十二分に考えられます。

実は、左の写真の元ネタにはこんな一文もありました。

1キロ増えても、滑りやジャンプに大きな影響が出る。母親が栄養学の本を買い集め、自力で研究しては、娘と2人で相談しながら実行する。


わずかな体重の変化でも大きな影響が出るとのことですが、それに加えて体型の変化に伴う質量分布の変化はさらに大きな悪影響があるのではないかと思われます。

安藤美姫が4回転ジャンプを跳ばなくなったのは「乳と尻がデカなったからじゃ」なんてことは恐らく普通のメディアは思っていてもなかなか言えないでしょう。もっとも、これは私の妄想に過ぎないのかも知れませんが。

テーマ:フィギュアスケート - ジャンル:スポーツ

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