酒と蘊蓄の日々

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BD-1インチアップ計画 (その5)

一般的なVブレーキはイモネジや小さなナベネジなどでスプリングのプリロードを加減し、リムとシューのクリアランスのバランスを調整します。が、このブレーキは以前にも触れたとおり、小判型の部品を二面幅15mmのオープンエンドレンチで回して調整します。

adjuster.jpg
スプリングアジャスター
フォトレタッチで赤く着色した部品がそれです。
これを回すことでスプリングのプリロードを調節し、
クリアランスのバランスを見ながら適当な角度が決まったら
中心にあるボルトを締め込んで固定します。


これを時計回りに回すときはボルトも共回りして締まっていくので良いのですが、反時計回りの場合は緩んでしまい、アーレンキーレンチとの共同作業となります。正直なところシマノのように洗練されたものと比べますと、整備性は良くありません。何かしらのトラブルでこのクリアランスのバランス調整を出先でやるハメになったら少々厄介です。ペダルレンチやハブコーンレンチでも良いのでしょうけど、いずれにしてもアーレンキーレンチやドライバーなど一般的な携帯マルチツールにある工具で対応できないのは鬱ですね。

それはともかく、このブレーキのインストールですが、リヤは何の問題もありませんでした。ところが、フロントは少々面倒な問題が生じました。まずは下の写真をご覧下さい。

touch.jpg

フロントのブレーキワイヤーもフォークの中を通って来るのですが、ご覧の通り、シューの固定ナットと思いっきり干渉してしまうんですね。デフォルトではシュー自体がもっと低い位置にあるので問題ないのですが、20インチホイールに合わせてシューの高さを上げると、このようにワイヤーに絡んでしまう訳です。

色々ワイヤーの位置を変えられないか試してみましたが、いかんせんワイヤーの出口とナットの位置が近いですから、どうにもならないんですね。このせいでワイヤーのフリクションが非常に大きくなってしまい、またワイヤーとナットがしっかり接触していますから、ブレーキの動きそのものをワイヤーが阻害する格好で、フィールもクソもないといった状態でした。これはちょっと私の感覚では許せるレベルではありませんし、場合によっては危険でもあります。

ここは無理せずにワイヤーをフォーク内に通さず、外を這わせたほうが良いだろうと思いました。が、シューをアームにクランプする部品の上下を入れ替え、シューを反対側に持って行けばワイヤーとの干渉は避けられるということに気付きました。

clear.jpg

少々イレギュラーな取付かたになりましたが、これで動きは普通にスムーズになりました。台座の付け根からシューの取付位置が少し遠くなりますので、剛性面や応力のかかりかたを考えるとあまり良くないかも知れませんが、そもそもこのブレーキでシューの取付位置を25mmくらいかさ上げして20インチ化すること自体、かなりイレギュラーな状態ですから、あまりナーバスになることもないでしょう。

実際にワイヤーを外に這わせて通常の位置にシューを取付けた状態と試乗比較してみましたが、ブレーキレバーを引いたときの剛性感も特に変わった印象はなく、ブレーキの効き具合も体感では全く違いを感じ取れるレベルではありませんでした。ま、そんなにハードに乗るつもりもありませんから、たぶん問題ないでしょう。

逆に、ワイヤーを外に這わせるとタイラップで固定して見た目が悪くなりますし、折りたたみ/展開を繰り返すとサスペンションピボットに近い末端の固定部分でアウターワイヤーにストレスがかかりそうな感じです。ということで、自己責任でシューの取付位置を変更する方法を採用しました。が、もし真似される場合はやはり自己責任ということでお願いします。

で、ブレーキレバーのほうですが、右は前にも触れたとおりXTのデュアルコントロールレバーにしましたが、フロントディレイラーのないモノコックフレームのBD-1ですから、左もデュアルコントロールレバーにする必然性はありません。そこで左は普通のブレーキレバーにしました。

こうしたレバーは片側だけ買うということもやってできなくはないのでしょうけど、XTのブレーキレバーは左右セットでも安いショップなら4800円弱くらいです。私の場合、こういうパーツはいずれ使い回したり、売り払ったり、人にあげたりします。片側だけしかないと、そういう潰しも利きにくくなりますから、多少無駄でもセットで買っておいたほうが後々のことを考えると良い場合が多いんですね。ま、あくまでも私の場合ですが。

handlebar.jpg

ハンドル周りはこうなりました。街乗りでの取り回しにMTB用のハンドルバーは少々長すぎますので、左右20mmずつ切り詰めてあります。なので、左右ともデュアルコントロールレバーにすると各々から出ているブレーキワイヤー同士が干渉して非常に窮屈になっていたでしょう。片側を普通のブレーキレバーにしたのはそうした部分も考慮したからですが、ま、予想通りの仕上がりといったところでしょうか。

同じM770系XTですが、デュアルコントロールレバーと普通のブレーキレバーでは全般的な意匠もロゴのレイアウトもかなり違います。ま、最近はXTクラスのコンポになると油圧ディスクブレーキを用いないほうが珍しいでしょうから、シマノもこうしたところに気を使ってコストを裂くようなことはしないのでしょう。

現在、XTRのVブレーキはシューが片減りせず、均一な圧力分布を得やすいパラレルリンクを続けていますが、XTのVブレーキはこれをやめてしまいました。お陰でXTのVブレーキはXTRより前後で50g軽量になっているようです。いま、Vブレーキに求められているのは何より「軽さ」ですから、これを優先させたのでしょう。VブレーキはMTBのメインストリームから外れてニッチな要求に応える方向へ進んでいる印象は拭えない感じですね。

(つづく)

テーマ:自転車 - ジャンル:趣味・実用

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