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スバルが20年ぶりにF1復帰へ

モトーリ・モデルニというと、かつてミナルディ(現在のトロ・ロッソ)などへV6ターボエンジンを供給していたイタリアのエンジンサプライヤーです。スバルは1990年にこのモトーリ・モデルニと共同開発したエンジンをF1に供給していたんですが、皆さんはご存じだったでしょうか?

1987年からF1に参戦していたコローニはイタリアのレーシングコンストラクターですが、スバルはこのコローニへ資本参加すると共に、3497ccの180度V型12気筒60バルブエンジンを投入したんですね。

subaru-coloni_c3b.jpg
SUBARU COLONI C3B
スバルのサイトでは水平対向となっていますが、
左右の向かい合ったシリンダで
クランクの位相角はゼロでしたから、
正しくは180度V型ですね。


ま、実際には全く振るわず、予選通過もままならない有様で、同年7月には撤退するという極めて短命に終わってしまいましたが。ただ、これでスバルはWRCに専念できたと考えれば正しい判断だったのかも知れませんね。

一方、イギリスのプロドライブは、かねてからF1参戦を表明しており、2006年にはFIAから12番目のF1チームとなることが承認されていました。今年からカスタマーシャシーが解禁となるレギュレーション変更を睨み、マクラーレンからのシャシー供給、メルセデスからのエンジン供給という青写真でプロジェクトが進められていたようです。が、実際には頓挫し、今シーズンの参戦は見送らざるを得ない状況になってしまいました。

プロドライブの代表、デイビッド・リチャーズは、かつてフラビオ・ブリアトーレの後任としてベネトン(現在のルノー)でマネージメントディレクターを務めましたし、その後もB.A.R(現在のホンダ)のチームマネージャーを務めるなど、F1界での実績も申し分ない人物ですが、自身のF1チーム発足にはかなり苦闘してきたようです。

prodrive.jpg

リチャーズはこうしたキャリアから水面下でルノーやホンダとも協議を重ねていたようですが、これも上手くいきませんでした。しかし、思わぬところから道は開けるものですね。

プロドライブは1990年からスバルと提携し、スバルワークスのWRCマシン開発とチーム運営を担っており、現在でもその良好な関係は続いています。一方、トヨタは2005年にGMから放出されたスバルの株式を取得して筆頭株主となり、スバルと業務提携を結んだのはご存じの通りです。

スバルが橋渡し役となってトヨタのシャシーがプロドライブへ供給されるという筋書きはこれまで誰も考えていなかったでしょう。このアクロバチックな契約は、さらに驚くべき内容が盛り込まれていました。何と、エンジン供給はスバルが担当するというのです。

トヨタは既にウィリアムズへもエンジンを供給していますから、都合3チームへの供給となるとキャパシティ的にかなり厳しくなります。そこで、プロドライブ向けにはトヨタのエンジンと基本的に同じものをスバルが製作し、供給する体制をとるそうです。

そのため、スバルの子会社であるSTI(スバルテクニカインターナショナル)へ増資、ベルギーのザヴエンタムにあるスバル・ヨーロッパにSTIのF1エンジンファクトリーが設けられる計画です。もちろん、スバルによる開発は行われません。一部の部品と技術データなどがトヨタから供与され、スバルはエンジンの製造とプロドライブに対するサービスおよびメンテナンスに専念することになります。

目処は2010年とのことですから、スバルにとっては丁度20年ぶりのF1復帰となるわけですね。かたちとしてはライセンス生産みたいな感じで、かなり変則的ではありますが、それだけにスバルのコスト負担も最小限に抑えられるでしょう。また、プロドライブとしてもエンジニア同士のコミュニケーションは相手がトヨタより馴染みのあるスバルのほうが却って好都合でしょう。


・・・上手に嘘をつくのは難しいものですね。来年までにもう少し本当っぽい嘘を考えておきます。

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