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スバルへ増資するトヨタ

一昨日のエントリでタタ・モーターズによるジャガーの買収について書きましたが、余談としてアストンマーティンとプロドライブの関係にも少し触れました。このとき、記憶違いがないか念のためネットでも確認してみたんですね。すると、プロドライブがF1参戦の暁にはアストンマーティンの名を用いるのではないかとする憶測が結構ありました。

当のデイビッド・リチャーズ代表はこうした憶測を否定するコメントを発していたようですが、それ以前に彼のプランはかなり混沌としてきました。FIAのマックス・モズレー会長も昨年末くらいに「プロドライブに認められた2008年のF1参戦権が自動的に2009年へ持ち越されることはない」といった発言をしていましたから、本当に彼らはF1参戦を果たせるのか、かなり雲行きが怪しくなってきたように思います。

もし、プロドライブがマクラーレン以外からカスタマーシャシーの供給を受けられるとしたら、どんなパターンがあり得るだろうか? と色々妄想してみたのが昨日のエントリの元ネタになっています。ま、エイプリルフールということで、突飛なほうが面白かろうと思い、かなり強引なストーリーになってしまいましたが。

ちなみに、プロドライブの社屋の写真以前に書いた内容に嘘はありません(もしかしたら細かい記憶違いはあるかも知れませんが)。それ以降は、プロドライブとスバル、スバルとトヨタ各々の関係について書いた段落を除く5段落が嘘です。ま、改めて解説するのも無粋かも知れませんが。


ところで、昨日あんな嘘っぱちを書いたら、今日になってトヨタが富士重工への出資比率を拡大するというニュースが飛び込んできました。(タタ・モーターズが早ければ今夏くらいまでに東証上場を目指すというニュースでかき消されてしまったようですが。)

トヨタ、富士重に出資拡大・17%、グループ入り視野

 トヨタ自動車は富士重工業への出資比率を現在の8.7%から17%程度に引き上げる方針を決めた。約300億円で富士重が保有する同社株約8%分を追加取得する。両社は国内工場で相互に車両生産を委託し合うほか、新型車を共同開発するなど国内外の事業で全面的に協力する。トヨタは2005年に富士重と資本・業務提携した。原油高や新興国メーカーの台頭など自動車業界を取り巻く環境が激変するなか、富士重のグループ入りも視野に提携関係を大幅に強化する。

 公正取引委員会の審査を経て、富士重の金庫株6425万株(発行済み株式の8.2%相当)全株の取得を目指す。トヨタはダイハツ工業と日野自動車では株式の過半を握り子会社化したが、富士重やいすゞ自動車などへの出資比率は一ケタ台にとどめ、一部の車両・エンジンの生産委託など緩やかな協業関係を築いてきた。

(C)日経ネット 2008年4月2日


2005年にGMが放出した富士重工の株式は約1億5700万株で、発行済み株式の20.1%ほどでした。そのうちトヨタが取得したのは6800万株で8.7%ほどでしたから、筆頭株主といっても行使できる株主権はたかが知れています。記事にもあるとおり、「出資比率は一ケタ台にとどめ」「緩やかな協業関係」というかたちに抑えていたわけですね。

2005年にGMが放出した株式のうち、トヨタが取得しなかった分は富士重工自身が市場から買い戻していたようですから、トヨタによる今般の増資は富士重工がGMから間接的に買い戻した株式の7割強をトヨタへ売却する格好になるのだと思います。とはいえ、それでもまだ約17%ですから、既にトヨタの子会社化しているダイハツや日野と富士重工は全く立場が異なります。

ま、この辺は独占禁止法との兼ね合いも出てくるでしょうから、トヨタがどこまで富士重工の経営に関われるかは法的な判断も絡み、かなりややこしい話になるでしょう。そうなってくると私のような素人に出る幕はありませんね。

GMが富士重工の株式を放出した理由の一つは、スバルの主力車種が極めて個性的だったからという見方もあります。国際的な自動車メーカー再編の動きはもう誰にも止められない状態で、また同時にプラットフォーム共用化の動きもどんどん進められています。しかし、レガシィやインプレッサなどはフロントオーバーハングに水平対向エンジンを搭載するいう世界でも他に類を見ないレイアウトですから、他社との共用化が極めて困難になります。

GMはスバル株を放出する1年ほど前、サーブブランドでインプレッサを北米市場に投入していました。プラットフォームを共用した別車種の展開ではなく、既存車をそのまま流用したリデザインモデルというパターンですね。

このインプレッサベースのサーブは、BMWやアウディなどのプレミアムコンパクトワゴンに対抗するモデルといった位置づけだったようです。フロント周りを中心にサーブらしく意匠変更し、サスペンションを改め、インテリアも高級感を演出する方向へ振られたものでした。

saab9-2x.jpg
SAAB 9-2X

彼らはレガシィでも同様のモデル展開を検討していたようですが、結局のところスバル株の放出と同時にプロジェクトも消滅しました。ま、インプレッサをベースとしたそれもアメリカのメディアにはサーブとスバルの合の子ということで「SAABARU」などと呼ばれていました。ですから、こうしたバレバレのリデザインモデルがプレミアムカーとして成功したか微妙な気もします。

さて、トヨタとスバルの関係はどうなっていくのでしょうか? プラットフォームの共用が難しいからといって、水平対向エンジンにインラインレイアウトの4WDというパワートレーンをスバルから奪ってしまったら、スバリスト達から総スカンを食うのは間違いないと思いますが。

あるいは、ホンダのビジネスジェットに対抗して、富士重工の航空宇宙部門に資本投入し、そちらへ進出させるとか? ・・・こういう妄想は来年のエイプリルフールのネタにしたほうが良かったかも知れませんね。

テーマ:自動車全般 - ジャンル:車・バイク

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