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フロンはオゾン層を破壊できるのか? (その2)

科学的な事実関係はともかく、世間では「フロンがオゾン層を破壊する」という単なる仮説があたかも事実であるかのように認識されています。

しかし、フロンガスは大気の4倍近くもある非常に重い気体ですから、これがオゾン層のある成層圏まで10年ないし数十年かけてジワジワ昇っていくとはちょっと信じられません。また、上昇気流に舞い上げられて成層圏まで達すると考えるのも無理があるように思います。というのも、上昇気流は対流圏上部まで昇ることはできますが、その上限である圏界面に達すると、それより上、即ちオゾン層がある成層圏へ上昇することはないからです。

対流圏上部では気温が-70℃前後という低温なんですが、成層圏ではオゾン層が太陽の紫外線を吸収することで暖められ、相対的に対流圏より気温が高くなっているそうです。冷たく密度が大きい対流圏の気流が、それより暖かく密度の小さい成層圏へ分け入ることは難しいということです。

実際、上昇気流は圏界面に達すると、それに沿って水平方向へ広がっていきます。「かなとこ雲」と呼ばれる雲はそうした理由で生じるわけですね。

incus.jpg
かなとこ雲
鍛造や板金作業などで用いられる
鉄床に似ていることからこの名がつきました。
上部が広がっているのは成層圏と対流圏の
温度と密度の差によるもので、
上昇気流は圏界面でブロックされる
ということをこの雲の姿が示しています。


もし、フロンガスが上昇気流に乗って圏界面まで運ばれても、このかなとこ雲が生じるのと同じ理由で成層圏まで分け入っていくことは難しいでしょう。また、フロンがオゾンを破壊するには太陽からの紫外線を浴びて分解されるのを待たなければなりません。分解されるまで大気の4倍近い重さの気体がその高度を維持できるのでしょうか?

こうしたことを考え合わせるとフロンがオゾン層まで到達しているのかどうか、かなり怪しいところです。また、これまで「フロンは強力な太陽の紫外線を浴びることで分解される」という仮説を踏まえて話を進めてきましたが、実はこれもかなり嘘くさい話なんです。

「フロンがオゾン層を破壊する」というのは単なる仮説に過ぎません。が、その仮説が正しいという前提の下で国際的な取り決めが設けられ、日本もそれに準じて1988年に「特定物質の規制等によるオゾン層の保護に関する法律(通称:オゾン層保護法)」が制定されされました。

これによってフロンの使用が制限され、また使用済みのフロンも回収し、適切な破壊処理が義務づけられることになりました。が、その破壊処理技術を詳しく見ていきますと、世間一般に盲信されている仮説は荒唐無稽な作り話のように思え、私の疑念はさらに深まっていきました。

フロンの破壊処理方法でメジャーなのは「ロータリーキルン燃焼分解技術」とか「高周波プラズマ法」とか「高温水蒸気分解法」とか、かなり大掛かりな仕組みになってしまうんですね。

ineos-chemical_mihara.jpg
高温水蒸気分解法によるフロン破壊処理施設

フロンは成層圏で浴びる強い紫外線で分解されるというストーリーになっています。ならば、これほど大仰な工場なんて作らなくても、UV灯などを用いて強力な紫外線をたっぷり浴びせてやれば簡便に分解処理できるのでは? と普通なら考えるでしょう。

何しろ、UV灯を用いた殺菌灯や殺虫灯などは微生物や虫などを殺してしまうわけですから、自然界ではあり得ないほど強力な紫外線を照射できます。こうしたUV灯ならば自然界の紫外線で分解されるはずのフロンを分解するなど造作もないでしょう。

しかし、フロンの破壊処理技術の資料を見ますと、「紫外線単独での分解は極めて困難」とか「紫外線だけでは殆ど分解できない」と書かれているんですね。これを読んだ瞬間、私は腹をかかえて大笑いしました。

くどいようですが、「フロンがオゾン層を破壊する」という仮説の大前提は、太陽の紫外線によってフロンが分解され、そうして生じた塩素によってオゾンが破壊されるというストーリーです。しかし、実際に自然界ではあり得ないほど強力な紫外線をフロンに照射してみても殆ど分解することが出来なかったんですから、理論が崩壊しているとしか評しようがないでしょう。

ちなみに、紫外線でフロンを分解する技術もありますが、それはアルコールなどの溶媒を用いなければならず、自然界では常識的にあり得ない条件になるようです。しかも、この溶媒を用いる技術は全てのフロン類に対応できるものではないそうです。

それにしても、紫外線によるフロンの破壊処理技術を研究していた人たちは物凄い根性をしていますね。環境問題の対策技術を研究していたら、その環境問題をなす理論そのものに矛盾があったと気付いたハズです。が、彼らはそのことについて沈黙を守り、紫外線でフロンを分解するために溶媒の研究をして何とかその方法を編み出し、特許を取得し、それでビジネスをしようとしていたんですから。これはもう詐欺に近い気がします。

(つづく)

テーマ:環境問題 - ジャンル:ニュース

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